出版社内容情報
パリ祭の日に出会った男女が紡ぐ100通のメール――。二人の恋愛小説の名手が男と女それぞれの視点で綴った、大人のための恋物語。
内容説明
100通の往復メールで構成されたラブストーリー。パリ祭の日に、空港へ向かう電車が故障したことで出会った男女。帰国後、メールを送りながら想いを深めていくが、男には恋に臆病になる事情があり…。恋愛小説の名手二人が男女それぞれの視点でメールを紡ぎ、物語を織り成していく。大人になってからの恋だからこそ惑い、傷つけ合ってしまう男女を描いた、切なくも美しい長編小説。文庫オリジナル。
著者等紹介
谷村志穂[タニムラシホ]
1962年札幌市生まれ。北海道大学農学部卒業後、雑誌編集者などを経て作家に。2003年、北海道を舞台に描いた『海猫』(新潮社)が第10回島清恋愛文学賞を受賞
大崎善生[オオサキヨシオ]
1957年札幌市生まれ。2000年『聖の青春』でデビューし、第13回新潮学芸賞を受賞。01年には『将棋の子』で第23回講談社ノンフィクション賞を、02年には『パイロットフィッシュ』で第23回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワニニ
53
往復メールだけの小説。FMで放送された内容を再編集したらしい。たぶん「聴く」方がよかったなと思う。読むと、どうしても物足りない感。往復FAXと手紙だけの姫野カオルコ『終業式』とか、ネット上やりとり石田衣良『REVERSE』とか、そういうのと比べると“雰囲気”だけ。ふたりの盛り上がり方とか、男側の娘が絡んできてからの深みを期待したのだけれど。さらっと読むにはステキかも。 2015/09/26
ピロ麻呂
21
メールのやりとりだけで描くラブストーリー(≧▽≦) 短い文章の送信返信の中に、色々な感情を想像しながら、ドキドキしながら読みました(^^) 相手から返信がないときのメール…気持ちがわかるなぁ~(^_^;) 「どうしたの?何かあった?怒ってる?」メールの内容、頻度から女性側が積極的なんだとわかるし、男性は会うのを迷っているとわかる。最後も「やっと会えるね」的なメールで終わって…どうかハッピーエンドでありますように☆2015/11/22
キクノ
13
メールのやりとりだけで描かれた作品。短い言葉や行間に想いが詰まっているなと感じました。返事を待つもどかしさ、わかります。2016/06/19
みぃ
6
★★★★☆ あっという間に読み終えるというか、読んでしまったという感じです。うるっときてしまいました。良かったです。2015/11/17
くま
5
いい感じのスタートだったけど、娘が来日する辺りから崩れたなあ。ちょっと残念、もう少しよくなる可能性があっただろうに。2015/09/21
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