PHP文庫<br> 杉原千畝―戦場の外交官

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PHP文庫
杉原千畝―戦場の外交官

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569764047
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

中国人に共産党は必要だったのか? 社会主義で幸せになったのか? 近現代史を俯瞰し、外からは見えない中国の実相と悲劇を解き明かす。

【著者紹介】
立命館大学名誉教授

内容説明

人としてやるべきことをやる―本国外務省の方針に背き、リトアニアに逃れてきたユダヤ人のために、日本通過ビザを発給した杉原千畝。そして託されたその命のバトンを受け継いだ4人の男達の勇気ある行動…。本書は、第二次世界大戦の戦況を織り交ぜながら、のちに「日本のシンドラー」と呼ばれる杉原と、それぞれの立場で信念を貫き通した男達の生き様をドラマチックに描く。

著者等紹介

櫻田啓[サクラダケイ]
1947年、大分県九重町生まれ。専修大学法学部卒業。(社)日本作家クラブ出版・編集委員。歴史・時代作家。2000年10月に『青の洞門』(教育システム)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろし

17
説明不要。ナチスの民族虐殺からリトアニアに逃れてきたユダヤ人たちに対して、独断で約2000枚の『命のビザ』を発行し、のべ6000人の命を救った傑物である。小説形式でまとめられていてとても読みやすく、杉原さんの決断と、後に続いた四人の『命のリレー』の物語を感動しながら読んだ。このような方々がいたことを、名はなくとも命をかけて戦った方々と同じように、大切に覚えていたい。2015/08/16

小木ハム

12
昨夏、シンドラーのリストを観て年甲斐もなくぼろ泣きしたのですが『日本にもシンドラーがいる』と聞いてこれは読まねばなるまいという事で杉原千畝。他四人の英雄にも頁を割いているため内容は少々薄めだが、良書なのは変わらない。サムライとしての側陰の情と、早稲田教会で学んだ博愛の精神が6000人の命を救う。この事実は、ドイツと同盟を結んでいたと言えど、ナチスとは決定的に違う矜持として楔を打つ。杉原はこの自己犠牲的判断を、自らは一度も語らなかった。生き延びたユダヤ難民は言う。『スギハラさんが、助けてくれた』2019/09/22

ARIE

12
初読。2次戦時代に活躍した外交官・杉原千畝氏の偉業とその人となりについて。大阪地検特捜部証拠捏造事件で内部告発を行った塚部貴子検事もそうですが、「公務員」の素質として、組織や国としての公益的利益を重視しつつ、一方で人間として超えてはいけない一線を明確に信念としてもっており、それに揺るがずに行動できるというのがもっと重視されてもいいのではないかと思う。もちろん面接や国家試験の成績なんかでは到底測ることができないことですが…。「義を見てせざるは勇なきなり」って言葉は胸の隅に置いておこう。2018/10/06

Mikarin

8
さらっと読める。話題の映画原作だが、杉原氏のみならず協力者達のバトンあって初めてできたこと。外務省で開戦直前に失態を重ねて国益を害した外務官僚達が戦後日本で要職に返り咲いている姿には考えさせられる。2015/11/30

ringoringo

5
人間として当然のことをしたのかもしれないけれど、時として、その当然のことをすることが困難なことがあるが、信念を曲げずにやり遂げたところが素晴らしいと思った。杉原さんの奥様や家族も素敵でした。2016/05/10

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