出版社内容情報
社内で見かけるちょっぴりイタイ人!? 異才がシニカルに描く“働くアラサーたち”の恋の妄想炸裂、共感度120%の群像劇。
【著者紹介】
小説家
内容説明
ラジオ局の新米アナウンサー・鴨川優に笑顔で手を振ってくれた夏服の女子高生が、二度目に会った時に「人殺し」と睨みつけてきた理由とは?局の建物に西洋人の少女の幽霊が出るという噂に秘められた切ない真相とは?午前0時に始まるラジオ番組のスタッフとリスナーたちが織りなす、ちょっと不思議で心温まる物語を、現役アナウンサーが生き生きと描く人気シリーズ第二弾。文庫書き下ろし。
著者等紹介
村山仁志[ムラヤマヒトシ]
NBC長崎放送アナウンサー。1968年長崎県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、NBC入社。以来、ラジオ番組を主に担当。2012年4月より2年間、テレビの朝ワイド番組を担当した後、14年春に再びラジオ局に戻った。08年に「三井雷太」名義で、学研【第1回メガミノベル大賞】金賞を受賞し、翌年、受賞作『パラダイスロスト』で小説家デビューしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょんじょん
54
新年読了2作目は村山仁志『夏服少女からの伝言』。幽霊ラジオディレクター、強霊感アナウンサー、アシスタント少女のチームが織りなす、霊体ファンダジー6篇。『午前0時のラジオ局』第2弾です。前作ですっかり主人公と美少女アシのキャラが好きになっていたので、ストーリーはスイスイと。主人公優、美少女アシ佳澄ちゃんが中心の標題作と二話は青春霊体ストーリー。幽霊D陽一、弟ラジオ局長洋二郎の話が続き、5話、6話はかなりどろどろ。でも最後は綺麗な気持ちの勝利。それにしても優が鈍感すぎて、佳澄ちゃんとのLOVEは進展しないなあ2019/01/08
はつばあば
54
生者と死者の違いはどこにあるのかしらねぇ。生きてる者には死者なんて見えないし・・私には霊感も無いのだが。もし祖父母や父からのメッセージが貰えたら・・「よう頑張ってっるやろ」と云おうかな。まだ22だったのに自死した友には「あほやな、私でもまだ頑張ってるぇ」と苦言を。アリッサは成仏するのだろうか・・陽一は?。「先」というものはいつまでもあるものじゃない。終点があるから仕事に、未来に向かっていける。この世に未練を残したくない。ましてや八百比丘尼にはなりたくないなぁと独語。相も変わらずホンワカと優しい内容でした。2015/11/18
あおでん@やさどく管理人
37
【第18回やさどく】前作と比べると、幽霊が人に取り憑いた話もあったからか、心が温まるだけではないストーリーも多かった。ラジオ局の入る洋館の秘密も少しずつ明らかになってきた。次作もそのうち「やさどく」で読もうか。2018/08/05
カロリーナ
24
☆3 シリーズ第2弾。深夜のラジオ局を舞台とした心温まるファンタジー。前回ほど文章は気になりませんでした。ディレクターである幽霊の陽一の謎に迫る後半部分が今回の核になっていたと思いますが、ファンタジー色・ホラー色が強く、私としては前半の短編、特に「夏服の少女」が良かったです。テレビ局長の思いにはジーン。桂にはこれをバネにもっともっと頑張ってもらいたいな。2015/03/14
とも
20
シリーズ第二弾。ラジオならではの不思議なお話です。個人的には「恋する気持ち」と「小さい侍」がよかったです。じろちゃん意外と親しみやすいかも。終盤はちょっとホラー色が強くなったけど核心に迫ってきてるからしょうがないのかな。恋愛模様はもうちょっと進んでほしいです。続巻に期待。2015/07/10