出版社内容情報
この寡黙な男を、なぜ家康は恐れたのか? 流浪の身から一代で、会津40万石の太守へ上り詰めた「賤ヶ岳七本槍」の勇将の激闘を描く!
近衛龍春[コノエタツハル]
作家
内容説明
流浪の身から黙々と戦い続け、「賎ヶ岳七本鑓」の一人として勇名を馳せた加藤嘉明。加藤清正、福島正則らと少年時代から戦功を競い合い、三木城の攻防を皮切りに山崎合戦など、秀吉の天下統一への戦いで力を振るう。関ヶ原合戦後は家康に“沈勇の士”と重んじられ、会津四十万石の大名へと上り詰めた。水軍の将、築城の名手としても活躍し、乱世の終焉を見届けた男の激闘を描く!
著者等紹介
近衛龍春[コノエタツハル]
1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転神。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
如水
27
賤ケ岳7本槍の1人…『地味な方』『加藤2号』とか言われてますが、表紙を見て下さい!!何と凛々しいお姿なのでしょう。…と言う事は置いといて、秀吉傘下の小姓から戦国大名に成り上がった方で、華々しい戦歴は無いモノのやる時はやる!だから家康からは『沈勇の士』と称された人です。ただ同期に加藤清正と福島正則がおり、2人はバンバン出世して行く。何だこれは?血族びいきか?…と言う葛藤が至る所に😆確かに清正はともかく正則は…ねぇ?と思いますが、そんな事に腐らずにコツコツと実績を積み上げる、そんな男気を感じれる1冊です。2021/11/08
長重
2
賤ヶ岳七本槍の地味な方の加藤とか、清正じゃない方って呼ばれる加藤嘉明の小説。 秀吉の小姓時代から、大坂の陣を経て会津を得るまでの話。 近衛龍春先生らしく娯楽性に乏しい仕上がりですが、加藤嘉明の事をほとんど知らなかったので、得るものは多かったかな。 自分の中に明確な嘉明像ができたかなって思います。 550ページ越えの大作だったので疲れた(。´-д-)↘️2017/12/17
santiago
1
福島正則との喧嘩友達のような関係が印象的だった。2017/06/11
三原城の守り人
0
B2017/06/10
Shigenari Arakawa
0
賤ヶ岳七本槍の一人ながら、加藤と言えば清正という月見草的な存在。国宝松山城の築城者でもあります。同じ七本槍の福島正則や清正との対比で描かれる一代記です。常に清正、正則、水軍の将としてライバルになる藤堂高虎を冷静な眼で見る形で進行する感じ。対極者ありきの作りに深さはないけれど、関ヶ原で「沈勇の士」と言われた武将を知る本にはなりました。しかし、マイナー(笑)。三河武士だったことは知りませんでした。読後は、松山城に行きたくなりましたね。2017/05/12
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