PHP文庫<br> 日本人の「地獄と極楽」―死者の書『往生要集』の世界

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PHP文庫
日本人の「地獄と極楽」―死者の書『往生要集』の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569761916
  • NDC分類 181.4
  • Cコード C0115

出版社内容情報

八大地獄、六道輪廻、極楽浄土――。日本人の考える「あの世」の源流とも言うべき、『往生要集』の壮大な世界観をわかりやすく解説!

【著者紹介】
宗教評論家

内容説明

日本人なら誰でもイメージする死後の世界―“地獄と極楽”。その源流となったのが、比叡山の僧・源信が著し、末法思想に恐怖した平安の貴族社会を通じて“浄土信仰”を広めた『往生要集』である。本書は「八大地獄」「極楽浄土」「六道輪廻」など、その壮大な生死流転の世界観を図解とともに解説。日本人に連綿と受け継がれた「死のガイドブック」から、より良き生とは何かを学ぶ。

目次

第1章 八大地獄編(等活地獄―殺生の罪を犯した者が何度も殺される;黒縄地獄―盗人の体に刻まれる黒い焼け縄の痕 ほか)
第2章 六道編(六道とは?―永遠に6つの世界を巡る苦しみ;餓鬼道―食べても食べても満たされない飢え ほか)
第3章 極楽浄土に行くための方法(欣求浄土―知っておきたい!極楽浄土の10の楽;礼拝門―極楽に往生する第一の修行 ほか)
第4章 問答料簡(仏さまはいつからいるんですか?;巨大すぎる仏さまの身長は正しい? ほか)
第5章 知っとこ!あの世(エリートコースを進むがドロップアウトした源信;仏教先進国、中国で評価!?逆輸入で注目された『往生要集』 ほか)

著者等紹介

大角修[オオカドオサム]
1949年、兵庫県生まれ。宗教評論家・地人館代表。東北大学文学部宗教学科卒。仏教関係の出版社勤務を経て、編集企画会社を設立。仏教書を中心に幅広い執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつき

9
「鬼灯の冷徹」の副読本に読むといい感じ。大まかに知りたい人のためのダイジェスト往生要集なのでもっと小地獄まで詳しく知りたい人にはやや物足りないと思う。殺々処の刑罰は笑いました、なるほど白澤に堕ちろというわけです。それにしても仏教の戒律は少々厳しすぎるような訳わからんような…亀を押し潰した罪って一体?あとどこの国の坊様も煩悩は捨てきれてないのが面白い。経典にあんなこと書き残すほど夢中だったんですね。2014/06/30

大先生

8
天台宗の源信(恵心僧都)が著した「往生要集」をイラストやマンガを交えながら平易に解説した本です。日本人が地獄のイメージを共有できるようになったのは往生要集のおかげだそうです。本書でも等活地獄から阿鼻地獄(無間地獄)までの八大地獄がイラスト付きで解説されていますが、一番軽いはずの等活地獄ですら辛すぎる。獄卒に鉄棒で砕かれ、刃物で切り裂かれる…。小地獄では煮えたぎった糞の中に沈められてって…。汚い。煩悩の多い我々が往生するには、臨終の際に懺悔して念仏を唱えるしかないそうです。2024/09/28

SKH

8
地獄こぼれ話。「往生要集」2014/07/21

すのさん

5
八大地獄、六道についての説明があって、本題の極楽浄土に行くための方法と質問コーナーまで。まさに極楽浄土に行くためのマニュアル本という感じ。こんなんだったら全人類みんな地獄行きなのでは?というほどに仏教の戒律は厳しい。地獄道行きでなかったとしても餓鬼道、畜生道などの辛いコースに生まれ変わりかもしれない。こんな苦しい輪廻から抜け出し極楽に行くためにも阿弥陀仏の修行が大事なんだ!と、とても説得力があった。これを読んだら貴族たちも修行に励むよなあ。2019/02/05

getsuki

2
平安時代に書かれた「往生要集」を分かりやすくまとめた本。通常であればかなりのマニアックなんだが、某地獄の補佐官漫画がヒットしている今なら受け入れやすいか?極楽往生の方法を大真面目に語っているあたりが書かれた時代を反映していると思う。2014/06/09

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