内容説明
聴覚障害の女性がプロボクサーに!テレビ、新聞で取り上げられ話題沸騰。
目次
第1部 プロボクサーへの道(プロボクサーになりたい;デビュー戦前夜)
第2部 聴覚障害との闘い(生まれつき聴覚障害が…;不登校となった中学時代;ろう学校と荒れた生活;私も闘いたい)
第3部 リングでの闘い(デビュー戦;試行錯誤の日々)
特別篇 恵子へ―『負けないで!』をめぐる人々(両親―父・廣久/母・喜代美 聴覚障害と知った時は衝撃だった;恩師―和田幸子(元教師) 言語教室での忘れられない思い出
会長―佐々木隆雄(トクホン真闘ボクシングジム) 魂を試合でぶつけてほしい)
著者等紹介
小笠原恵子[オガサワラケイコ]
プロボクサー。トクホン真闘ボクシングジム所属。1979年生まれ。生まれつき聴覚障害があったが、小学校・中学校は普通学級へ通う。その後、ろう学校高等部、歯科技工士養成校を経て就職。現在は歯科技工関連の仕事をしながら真闘ジムに通う。2010年4月プロテスト合格。7月、プロとしてデビュー戦に勝利、9月の2戦目も勝利し、2011年6月7日に3戦目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うー(今年も遅くなります)
18
映画化されていたと読了後に気付く😅生まれつき聴覚障害で耳が聞こえない恵子。彼女の不安、怒り、苦しみはわからないし、反面よくわかる部分も。「弱気と強気、震える足と前身する足。人間は必ず2つ持っている。心というのはコロコロ変わる。だから『ココロ』と言うんだよ恵子」ボクシングジム会長の言葉が深くて優しい。2023/05/05
ただぞぅ
8
「勝つことよりリングに立てたことが嬉しい」。プロデビュー戦を終え所属ジムの会長に伝えた感謝の気持ちに思わず涙腺が緩む。聴覚障害者であったが中学まではろう学校にはいかず健常者と一緒に過した幼少期。そこに待ち受けるイジメや馴染めない辛い現実。英語が分からない人が海外で映画を観るのと同じ。爆笑シーンでも笑うことができず取り残された気持ちにさせる日々。そして難聴が故に閉ざされ続けたプロの道。彼女にとってボクシングはそんな悔しさや障害者として弱い立場に甘んじたくない気持ちを紛らわせるため手段だったのかもしれない。2023/03/31
拡がる読書会@大阪
3
ゴングが聞こえない、セコンドの声も届かない、レフリーの指示もわからない。そのなかでも実直に進んでいく姿は感動ですね。 本自体はプロ2戦目まで描かれています。現在では引退されていますが、まだボクシング講師を続けておられ、他にも聴覚障がい者に手話で柔術を教え、健常者には手話に興味を持ってもらう「手話柔術教室」を開いているそうです。すごいw https://note.com/sharebookworld/n/ne6addc1316732023/03/26
natukoba
2
映画「ケイコ目を澄ませて」を観てとても良かったので原作を。目も見え、耳も聞こえ、五体満足の体でふわふわ生きている身にガツンとパンチを食らった感じ。ストイックに体を鍛えていくことで自然と研ぎ澄まされていく感性は映画の主人公岸井ゆきのさんの演技にもつながる。 2023/02/09
yoshi
0
見逃すことは致命的である。何かを見ないことや見逃すことをしてしまうと致命的なことが起こる場合がある。光のなかには、その何かにが凝縮されている。自分だけの存在価値を、自分の在り方を何に見出すかかが人生の面白さだ。勝ち負けで情熱ははかれない。続けることで“今”をつないでいくんだ。今”をつなぐことで人間としての器量も宿ってくる。貴方は最初から許されている。葛藤に縛られない人生を歩んでいくんだ。負けないで!2024/12/30
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