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PHP文芸文庫
星空博物館―謎と驚きに満ちた33の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569761718
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ある男が訪ねたのは、「物語」を集めた不思議な博物館だった。奇妙な話、怖い話、ほろりとする話が詰まった珠玉のショートショート集。

【著者紹介】
作家

内容説明

流れ星に導かれ、辿りついた不思議な博物館には、壮大な宇宙の物語から、覚めない悪夢、ささやかな記憶のかけらまで、たくさんの物語がひっそりと展示されていた。予言する雄牛の謎や、金星蟹のかくも不思議な味、奇妙な質問を繰り返すATMの目的とは…。そしてこの博物館自体にも、秘められた意外な秘密が?小さな物語の中に大きな驚きと感動をぎゅっと凝縮。魅力あふれるショートショート集!

著者等紹介

太田忠司[オオタタダシ]
1959年、愛知県生まれ。81年、「星新一ショートショート・コンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら執筆を続け、90年、『僕の殺人』で専業作家としての活動を始める。2004年、『黄金蝶ひとり』で、うつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

143
幻想系ミステリ作家の太田忠司さんが紡いだSFホラー・ファンタジー色が濃厚な33の傑作ショート・ショート作品集の2冊目。四つの展示室の内「十二宮の物語」「迷宮の物語」「悪夢の物語」はとにかく怖くて人間の残酷な一面をこれでもかとばかりに見せつけられるブラックな笑いに満ちた作品が目白押しですから気分が悪くなる事を含めてオチに辿り着くまでに相当の覚悟が必要でしょうね。著者はこういうものしか書けないのかな?と疑いだした所で最後の「思い出の物語」に来て漸くノーマルな善意の物語にホッとし心穏やかに読み終えられましたね。2019/02/13

*すずらん*

66
このシリーズは読み終えると、一つの冒険を終えた様な達成感に浸れます。太田さんが誘う、現実から少し外れた世界。案内人を見失ったら、二度と抜け出せない様な複雑怪奇な道すがら、様々な展示物が私に一時の御伽噺を見せてくれます。それはちょっと不可解な物だったり、可笑しな物だったり、ホッとする物だったり、びっくりする物だったり…ほらほらあまり気を取られていますと、私からはぐれてしまいますぞ。名残惜しく振り返る私に、案内人は言います。出口から見える夜空の星が、一際大きく瞬いた瞬間、私はいつもの自分の部屋に戻っていました2014/03/12

rio

39
星に導かれ辿り着いた不思議な博物館。そこに展示される33の物語からなるショートショート集。第一展示室は十二星座に纏わる不思議な物語、第二展示室は迷路に迷い込んだかの様な不安感を誘う物語、第三展示室は悪夢の様な恐ろしい物語、第四展示室は記憶の片隅にある記憶を呼び覚ます懐かしい物語と、様々な趣向の物語を楽しめます。短いストーリーを活かした予想外のオチやゾッとする結末に出会える面白みを感じました。2014/07/19

小夜風

33
【所蔵】「星町の物語」の姉妹編とのことですが、こちらは正直「わっかんね~!」って話が多くて読後もスッキリしなくて、短いからすぐにまた再読してみるのですがそれでもやっぱり判らなくて苦戦しました。ショートショートでも、好みの話じゃないと長く感じる不思議(笑)。あとがきによると、こちらは30年かけて書いたものを集めたとのこと。だから作風がバラバラに感じられたのかなぁ。不思議な話や幻想的な話は好きなのですが、小さな子どもが見えない敵と戦っているようで、何と戦っているのか理解出来なくて、ちょっともどかしかったです。2017/08/02

TANGO

32
貸出本。星町~の姉妹本。星町よりもブラックな話が多くて、背筋がゾワリとした。そんな中で「お土産」は、ちょっとホロリ。ページ下のパラパラマンガがネコで、にんまり。ショートショートを堪能しました。2014/05/22

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