出版社内容情報
俺、冷蔵庫。子どものいない家庭で使われている。俺の主人(!?)の夫婦が、天才少年ヴァイオリニストを預かることになるんだが……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」―製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。ある日、夫の甥で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に…。動くこともできず、語りかけることもできない冷蔵庫の“究極の決断”とは?大藪春彦賞受賞の異才が放つ、冷蔵庫が家族愛と才能を語る感動作。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡市生まれ。デビュー作『凶気の桜』(新潮社)につづき『鳶がクルリと』(新潮社)が映画化され話題になる。『遠くて浅い海』(文藝春秋)で「第8回大藪春彦賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。