出版社内容情報
俺、冷蔵庫。子どものいない家庭で使われている。俺の主人(!?)の夫婦が、天才少年ヴァイオリニストを預かることになるんだが……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
「俺(=冷蔵庫)は、彼らを救いたい!」―製造過程で意識を持ってしまったスウェーデン製の冷蔵庫が、夫が作家で、妻がイラストレーターの家に設置された。ある日、夫の甥で天才ヴァイオリニストの少年を預かることになったが、そのせいで家庭が崩壊の危機に…。動くこともできず、語りかけることもできない冷蔵庫の“究極の決断”とは?大藪春彦賞受賞の異才が放つ、冷蔵庫が家族愛と才能を語る感動作。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年、福岡市生まれ。デビュー作『凶気の桜』(新潮社)につづき『鳶がクルリと』(新潮社)が映画化され話題になる。『遠くて浅い海』(文藝春秋)で「第8回大藪春彦賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
86
読み終えてから表紙を見て、あ〜なるほどと思いました。冷蔵庫目線の楽しい本…ってイメージで読み始めましたが後半は「むむっ!これ奥が深いぞ」ラストは冷蔵庫に危うく泣きそうになりました。2015/10/23
いしかわ
52
他の小説モノレールねこの帯で「まさかザリガニの話で泣くなんて」とあって、期待せず読んだらボロボロに泣いた思い出があるので、帯につられて購入。大きい事件が起きるわけでもなく、淡々とした日々を冷蔵庫目線で語っていく作りかと思いきや、どんどん難しい話に…あれ、これってこんなに重い話だったの?と少し驚く。夫婦の物語、家族の物語、愛の物語、一風変わった冷蔵庫の物語。2014/02/24
むつき
13
リフレとは冷蔵庫のこと。猫ならぬ冷蔵庫の視点で語られるこの本、なかなかの感動作である。でも、軽い気持ちで読み始めたら、意外な展開に引いてしまいそう…。お掃除ロボットに名前をつけているという話も聞く昨今、冷蔵庫にも人格があってもいいじゃないか!と読み終わるころには、冷蔵庫への親近感が生まれ、冷蔵庫に話しかけたくなってしまうこと間違いなしかも?2014/12/10
K
12
冷蔵庫目線で語られる。というちょっと変わった設定に引かれて購入した。 もっと軽くてスイスイ進むと思っていたが、意外にも重くて読むのに時間がかかった。でも、細かい描写で描かれていたので、情景も想像しやすく、感動できる作品だった。2014/03/19
めぐも
9
しんどかった。。最初のうちは微笑ましく思いながら読んでいたけど、半分くらいから徐々にしんどくなって病んでしまいそうだったよ。。2014/02/24