出版社内容情報
父の遺産を相続し、地方に移り住んだ真希。コミュニティFMで働きながら地域に溶け込もうとするが、弟と名乗る男が現われて……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
三十歳を前に遺産を相続するも、その土地が市のものだと主張する男が現われて困惑する真希。そんなトラブルを抱えた真希が、ふとしたきっかけから地元FM局で働くことに。ところがスタッフはラジオの素人ばかりで、プロといえるのは「DJは次の仕事までのつなぎ」と公言する鏑木航だけだった。ある日、番組リスナーから一通の手紙が届き…。小さなラジオ局から始まる、ひと夏のハートフル・ストーリー。
著者等紹介
青井夏海[アオイナツミ]
1994年『スタジアム 虹の事件簿』を自費出版し、ミステリー界で幻の名著として評価を受ける(その後、東京創元社より文庫刊行)。さらに、2001年に刊行された『赤ちゃんをさがせ』(東京創元社)はNHKでテレビドラマ化され、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
49
プロ気取りがイヤミな鏑木航と父の遺産に絡んで事情を抱えた波多野真希が、地元のコミュニティFMで働き始めることから始まるハートフルストーリー。表紙イラストはカスヤナガトとくれば読後感穏やかなほっこり展開…じゃねぇよコレまるで爽快感がねぇ(×_×;。『もっとがんばりましょう』。登場人物がごく一部を除いてひたすら身勝手で我を押し付けるばかり。主人公ふたりの『気づき』も謎解き大逆転も最後に慌てて詰め込んだ感じ。ネガティブ展開が長すぎてハートフル方向にひっくり返せてないんだな、物事が解決したスッキリ感がまるでないよ2014/08/07
はる
24
なんか嫌な奴らが一杯出てきた!特に鏑木の態度は田舎を馬鹿にしてて嫌いだったし、弁護士も考え方を押し付けて来るから嫌いだし、結花もうざいし、なのに最後まで読んでも問題が全然解決されてないのでこれで最後?って首をひねっておわりました。2016/07/17
hnzwd
19
主人公である航の態度が痛々しくて、読んでいて結構こちらにもダメージが。変に勘違いした上から目線とか。。ツライわ。。もう一人の主人公である真希の周りで起きる事件も、、日常の謎風味の場合、事件の動機も優しさから、、とかだったりするんですが、悪意が重い。。ラストは若干の唐突さは感じさせつつも救いはあります。2013/10/13
たらこりっぷ
9
読書メーターの感想を全く読まずに書店で装丁買い。確かに詰まりきっていない印象は否めません。ストーリーの舞台のひとつはコミュニティFM局。私のふだんの生活の中には全く縁のないものです。中高時代には一生懸命エアチェックしていましたが、最近は運転中に全国放送のFM局を聞くくらいです。聞いてみたら結構楽しめるのかなぁ。2015/04/19
ぶんぶん
9
【図書館】青井夏海つながりで読みました。あまりぱっとしませんでした。コミュニティFM、とある地方都市のミニ放送局が舞台のお話。新しく引っ越して来た真希と代役として繋ぎでDJを努める航の視線で見たラジオ局、番組、取材、ボランティア・スタッフの話は、なかなか楽しいものがあった。しかし、肝心の謎解きは、ぱっとしない。単なる青春小説として読んだ方が良かったのかも知れない。タイトルの「赤い屋根」もしっくり来ない…2013/11/17