出版社内容情報
乾電池の始祖、屋井先蔵の生涯を綴った小説。
長岡藩士の家の没落など、幾多の困難に見舞われながらも、乾電池開発に情熱を注いだ「乾電池の始祖」屋井先蔵の波乱の生涯を描く。
乾電池は日本人の発明です!
▼世界に先駆けて乾電池を発明した屋井先蔵(やい・さきぞう)は1863年、長岡に生まれる。先蔵の足跡は、これまで地元でもあまり知られていなかった。
▼天体のように動力がなくても動く機械。ひとりの青年が思い描いたのは永久機関の発明だった――。試行錯誤を繰り返し完成した乾電池。乾電池は日清戦争で用いられ、それまでの液体電池、湿電池を超える性能は当時の記事に「厳冬の戦地で大活躍! 世界一の“屋井乾電池”極寒の地でも氷結せず」と見出しを飾り、高く評価された。
▼先蔵が、上京時に、三国峠を越え、残雪の残る山肌を振り返ったとき、それが白いツツジのように見えたという。故郷のことを忘れることのないよう、都内の自宅に白いツツジを植え生涯愛したという。
▼先人未踏の道を情熱で拓き、幾多の困難を夢みる力で乗り越え、発明で国の誉れとなることを希求した市井の大発明家。その波乱の生涯を描いた感動作。
●峠越え
●永久機関の夢
●五分の遅刻
●電気時計
●失策博士
●乾電池
●立志伝中の人
●白いツツジ
内容説明
乾電池を発明した市井の大発明家。ものづくりへのあくなき情熱が感動を呼ぶ傑作伝記小説。
著者等紹介
上山明博[ウエヤマアキヒロ]
1955年岐阜県生まれ。ノンフィクション作家・日本科学史学会正会員。1999年特許庁産業財産権教育用副読本策定普及委員会委員、2004年同委員会オブザーバーを務める。現在、文学と科学を融合した新しい世界の創造をめざし、徹底した文献収集と関係者への取材にもとづく執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
driver1988
惰性人
最終バック九番手
RyoShun