白いツツジ―「乾電池王」屋井先蔵の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569706856
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

乾電池の始祖、屋井先蔵の生涯を綴った小説。

長岡藩士の家の没落など、幾多の困難に見舞われながらも、乾電池開発に情熱を注いだ「乾電池の始祖」屋井先蔵の波乱の生涯を描く。

乾電池は日本人の発明です!

▼世界に先駆けて乾電池を発明した屋井先蔵(やい・さきぞう)は1863年、長岡に生まれる。先蔵の足跡は、これまで地元でもあまり知られていなかった。

▼天体のように動力がなくても動く機械。ひとりの青年が思い描いたのは永久機関の発明だった――。試行錯誤を繰り返し完成した乾電池。乾電池は日清戦争で用いられ、それまでの液体電池、湿電池を超える性能は当時の記事に「厳冬の戦地で大活躍! 世界一の“屋井乾電池”極寒の地でも氷結せず」と見出しを飾り、高く評価された。

▼先蔵が、上京時に、三国峠を越え、残雪の残る山肌を振り返ったとき、それが白いツツジのように見えたという。故郷のことを忘れることのないよう、都内の自宅に白いツツジを植え生涯愛したという。

▼先人未踏の道を情熱で拓き、幾多の困難を夢みる力で乗り越え、発明で国の誉れとなることを希求した市井の大発明家。その波乱の生涯を描いた感動作。

●峠越え 
●永久機関の夢 
●五分の遅刻 
●電気時計 
●失策博士 
●乾電池 
●立志伝中の人 
●白いツツジ 

内容説明

乾電池を発明した市井の大発明家。ものづくりへのあくなき情熱が感動を呼ぶ傑作伝記小説。

著者等紹介

上山明博[ウエヤマアキヒロ]
1955年岐阜県生まれ。ノンフィクション作家・日本科学史学会正会員。1999年特許庁産業財産権教育用副読本策定普及委員会委員、2004年同委員会オブザーバーを務める。現在、文学と科学を融合した新しい世界の創造をめざし、徹底した文献収集と関係者への取材にもとづく執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/12/13

driver1988

0
発明がいかに文化に左右されるか。当時の生活スタイルでは当たり前であったロウソクが発明のキッカケとなったことをどのくらいの人がご存知だろうか。とはいえ、これは屋井先蔵の数ある体験談の1つに過ぎないのである。(本書は小説なのでどこまでが創作なのかは不明である)乾電池を発明する過程で何があったのだろう。それを知りたい方には本書は多少参考になると思う。2010/10/20

惰性人

0
世界に先駆けて乾電池を発明した、屋井先蔵の生涯。逆境にもめげず常に前向きに夢を追い続ける先蔵と、それを支える妻いさの姿が感動的です。2009/11/07

最終バック九番手

0
一気読み、立志伝は面白い…鴎外、大観、寅彦も登場する…松下幸之助も出てくるのでPHPが版元になったのかな…第1版第1刷:2009年5月7日…本体1700円2009/07/14

RyoShun

0
屋井先蔵氏:それまでの電池(ボルタ電池からルクランシェ電池)は液体の電解液をそのまま使用していたが、濾紙を縒った灯心と石膏の粉を入れる事で、液体の電解液を個体に近い状態にし、液体電池の欠点を解消した乾電池を発明2018/12/23

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