出版社内容情報
坂口安吾の目に太平洋戦争はどう映ったか?
歴史探偵を名乗った元祖であり、著者がその衣鉢を継ぐ昭和の奇才・坂口安吾。彼の目に映った戦争風景を作品群の中から探り出す。
人間は堕ちる、人間は生きる……「堕落論」「白痴」によって、戦後派の旗手となった坂口安吾。彼は、太平洋戦争をいかに体験し、思考したか。同時に、長き雌伏時代をいかに生きたのか。そして、戦争という体験は、彼の文学にいかなる影響を与えたのか。元祖・歴史探偵である安吾の衣鉢を継ぎ、現代の歴史探偵として活躍する著者が、眼光鋭く探り当てる。
●はじめの章
●第一章 恋の炎と革命の嵐 ――昭和十一年
●第二章 京都でのデカダンの日々 ――昭和十二年
●第三章 国家総動員法のもとに ――昭和十三年
●第四章 日本の駆逐艦とソ連の戦闘機 ――昭和十四年
●第五章 世界や日本の激動に我不関焉 ――昭和十五年
●第六章 太平洋戦争がはじまった年 ――昭和十六年
●第七章 チンドン屋と九軍神 ――昭和十七年
●第八章 どんな犠牲をはらっても飛行機を ――昭和十八年
●第九章 戦勢急転落と「魔の退屈」 ――昭和十九年
●第十章 焼夷弾の降りしきるとき ――昭和二十年
●第十一章 「人間は堕ちる、人間は生きる」 ――昭和二十一年
●むすびの章
●付録 偽作『安吾巷談』靖国の神々
内容説明
「堕落論」「白痴」によって戦後派の旗手となった坂口安吾。彼は、戦争中の雌伏時代をいかに生きたのか。戦争という体験は、彼の文学にいかなる影響を与えたのか。“元祖・歴史探偵”である安吾の衣鉢をつぐ著者が、眼光鋭く探り当てる。
目次
恋の炎と革命の嵐―昭和十一年
京都でのデカダンの日々―昭和十二年
国家総動員法のもとに―昭和十三年
日本の駆逐艦とソ連の戦闘機―昭和十四年
世界や日本の激動に我不関焉―昭和十五年
太平洋戦争がはじまった年―昭和十六年
チンドン屋と九軍神―昭和十七年
どんな犠牲をはらっても飛行機を―昭和十八年
戦勢急転落と「魔の退屈」―昭和十九年
焼夷弾の降りしきるとき―昭和二十年
「人間は堕ちる、人間は生きる」―昭和二十一年
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役などを経て、作家。近現代史、特に昭和史のノンフィクションを数多く発表。著書に『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞、文藝春秋)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞受賞、文藝春秋)、『昭和史』(毎日出版文化賞特別賞受賞、平凡社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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