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坂口安吾と太平洋戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569704944
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

坂口安吾の目に太平洋戦争はどう映ったか?

歴史探偵を名乗った元祖であり、著者がその衣鉢を継ぐ昭和の奇才・坂口安吾。彼の目に映った戦争風景を作品群の中から探り出す。

人間は堕ちる、人間は生きる……「堕落論」「白痴」によって、戦後派の旗手となった坂口安吾。彼は、太平洋戦争をいかに体験し、思考したか。同時に、長き雌伏時代をいかに生きたのか。そして、戦争という体験は、彼の文学にいかなる影響を与えたのか。元祖・歴史探偵である安吾の衣鉢を継ぎ、現代の歴史探偵として活躍する著者が、眼光鋭く探り当てる。

●はじめの章 
●第一章 恋の炎と革命の嵐 ――昭和十一年 
●第二章 京都でのデカダンの日々 ――昭和十二年 
●第三章 国家総動員法のもとに ――昭和十三年 
●第四章 日本の駆逐艦とソ連の戦闘機 ――昭和十四年 
●第五章 世界や日本の激動に我不関焉 ――昭和十五年 
●第六章 太平洋戦争がはじまった年 ――昭和十六年 
●第七章 チンドン屋と九軍神 ――昭和十七年 
●第八章 どんな犠牲をはらっても飛行機を ――昭和十八年 
●第九章 戦勢急転落と「魔の退屈」 ――昭和十九年 
●第十章 焼夷弾の降りしきるとき ――昭和二十年 
●第十一章 「人間は堕ちる、人間は生きる」 ――昭和二十一年 
●むすびの章 
●付録 偽作『安吾巷談』靖国の神々   

内容説明

「堕落論」「白痴」によって戦後派の旗手となった坂口安吾。彼は、戦争中の雌伏時代をいかに生きたのか。戦争という体験は、彼の文学にいかなる影響を与えたのか。“元祖・歴史探偵”である安吾の衣鉢をつぐ著者が、眼光鋭く探り当てる。

目次

恋の炎と革命の嵐―昭和十一年
京都でのデカダンの日々―昭和十二年
国家総動員法のもとに―昭和十三年
日本の駆逐艦とソ連の戦闘機―昭和十四年
世界や日本の激動に我不関焉―昭和十五年
太平洋戦争がはじまった年―昭和十六年
チンドン屋と九軍神―昭和十七年
どんな犠牲をはらっても飛行機を―昭和十八年
戦勢急転落と「魔の退屈」―昭和十九年
焼夷弾の降りしきるとき―昭和二十年
「人間は堕ちる、人間は生きる」―昭和二十一年

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役などを経て、作家。近現代史、特に昭和史のノンフィクションを数多く発表。著書に『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞、文藝春秋)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞受賞、文藝春秋)、『昭和史』(毎日出版文化賞特別賞受賞、平凡社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺

66
安吾贔屓で勝海舟贔屓な私にとっては、半藤一利もまたいささか贔屓である。若き日に一週間も坂口安吾&三千代邸に泊まった事があり、安吾を歴史探偵の師匠と仰ぐ半藤さんが、昭和11年から21年までの安吾と世相を書く。安吾にとってのこの10年はプラトニックラブの対象であった矢田津世子との別れに始まり、『堕落論』執筆に終わる。最近、三千代夫人の『クラクラ日記』での戦後の安吾ジャンキー時代を読んだ私にとって、この時期の安吾の快男児振りには惚れ惚れさせられる。半藤一利の文章も安吾張りの軽快でわかりやすく面白い。2014/06/20

オランジーナ@

1
安吾の太平洋戦争の時の話。面白かったのに人気ないみたいで残念2014/09/17

シロツメ

0
太平洋戦争前後の世の中の動きと、その中に居た坂口安吾が堕落論を発表するに至るまでを追った内容。 著者は安吾と面識があるが、当時の出来事を書いたパートについては本人や周囲が遺した資料を読み解いた上で構成されているため「実際どうなのだろう?」と思う部分はあるのだが、正確さはさておいても読み物として面白い。2017/08/29

逗子王様

0
良かった!2015/08/01

ともも

0
坂口安吾が太平洋戦争の時代をどう生きたのかがわかる。矢田津世子との一件は切ない。2023/08/08

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