農業が日本を救う―こうすれば21世紀最大の成長産業になる

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569700496
  • NDC分類 612.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「ビッグ・ビジネス」は始まっている! 食糧危機、地方再生などの緊急課題も見据えつつ、日本の農業が秘めている可能性について論及。

スーパーマーケットNISHIYAMAのバリューチェーンモデル。カルビーがつくりあげた「三連番地主義」の目覚ましい成果。国の規制と戦い、トマト栽培事業を成功へと導いたカゴメ。海外の富裕層に日本産高品質農産物を売る“辣腕”経営者……農業の「ビッグ・ビジネス」は始まっている!

▼「いま必要なのは、農業を国民の視点でとらえ直すことだ」と著者は主張する。生産者の視点でもなく、農協の視点でもなく、まして霞が関や族議員の支店でもなく、国民経済的な視点で農業全体をとらえ直す時期が来ているということだ。

▼本来、農地は「資源」そのものだが、現状では生産者の「資産」になっている。どうすれば農地という資源を有効活用できるか。日本の農業の現状も、考え方ひとつで大きく見え方が変わってくる。緻密な取材を重ねてきた結果、「農地や人的資源を有効活用すれば、日本の農業は大きな飛躍を遂げられる」と断言する著者による最前線リポート。

●序章 農業再生・地域再生へ 
●第一章 農協に依存しない流通革命 
●第二章 大企業の農業参入を阻む壁 
●第三章 カゴメのトマト栽培ビジネスへの挑戦 
●第四章 ドバイに農産物を売り込め! 
●第五章 日本の農業を呪縛する農地 
●第六章 平成版・農地解放のとき 
●あとがき ――「農業で地域再生」の切り札は道州制

目次

序章 農業再生・地域再生へ
第1章 農協に依存しない流通革命
第2章 大企業の農業参入を阻む壁
第3章 カゴメのトマト栽培ビジネスへの挑戦
第4章 ドバイに農産物を売り込め!
第5章 日本の農業を呪縛する農地
第6章 平成版・農地解放のとき

著者等紹介

財部誠一[タカラベセイイチ]
1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、3年間の出版社勤務を経て、経済ジャーナリスト。金融、経済誌に多く寄稿するとともに、テレビ朝日系の情報番組『サンデープロジェクト』、大阪・朝日放送『ムーブ!』などTVでも活躍。2006年4月より、BS日テレにて情報番組『財部ビジネス研究所』のナビゲーターを務める。また、政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を主宰し、「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

1
二流 デジカメ見聞録 ・日本の農業が飛躍する可能性を具体的に伝えながら、農地の流動化を実現する方途を探る。NISHIYAMA、カルビー、カゴメなどの事例も紹介。『Voice』連載に加筆し書籍化。2009/05/23

momo

0
日本の農業の現状を大まかに把握することの出来る入門書。筆者には是非農協の全容を明かしてもらいたい。因みに「企業の知恵で農業革新に挑む!」をたまたま並行して読んでいるが、内容的に被る部分が多い。財部氏の著書のほうが先に発行されていることを考えると・・・2011/08/11

ケッチン

0
期待してなかったけど、意外と面白かった。農政の歴史も簡単に振り返れるし、がんばっている人たちが居ることも分かる。農家のエゴもそうならざる負えない歴史的背景もそこそこ理解出来ました。2010/11/29

aki

0
農業の「今」を紹介。京都・福知山のスーパーマーケットNISHIYAMAやカゴメのトマト栽培、カルビーの三連番地主義など具体的な事例がとりあげられ(オムロン、ユニクロの失敗例も含めて)、猛烈におもしろい。その一方、農水省や農協には「農水省の歴史は失敗の歴史」「『米作中心主義』農政の破綻」「『農地族』という利権まみれの集団」「農協存続のために農家が食い物にされる」と容赦がない。後半の5章、6章を読むと、農業再生は不可能じゃないの、と絶望的な気持ちになりそう(著者は前向きだが)。2010/02/24

コホーー

0
農業を日本の一大産業に育てること=国際競争に打ち勝つこと。蘭には若手農家を育成する教育システムがあり、中高大と農業を学べるシステムができている。大企業の農業参入は撤退の歴史。水耕栽培(ハウス)は限りなく工場の生産ラインに近づくと思うが、それは違う。JAは生産物の味には拘らず、形と大きさだけを問題にする。日本農業の最大の欠陥は、政治家も役人もJAもそして生産者自身も消費者が眼中にないこと。補助金をもらいながら家庭菜園的な農業を続ける農家をいくら保護しても、地域の活性化もなければ日本農業の再生も期待できない。2019/06/25

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