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軒猿の月

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569696768
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

上杉謙信の忍び軒猿に下された密命とは?この作品集には、いずれも幻想的で少々風変わりな小説がおさめられている。長年にわたる作者自身の濃縮されたエッセンスが詰まった、ロマンチシズムの濃い、個性的な一冊。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学商学部卒業。1988年、『花月秘拳行』で作家デビュー。新史料をもとに描く旺盛な作家活動には定評があり、時代小説界に新風を巻き起こしてきた。戦国武将たちを陰で支えた“怪物”たちに光を当てた『全宗』『覇商の門』『黒衣の宰相』など、数々の意欲作を世に問うている。戦国時代の知将、直江兼続を描いた『天地人』が、2009年度のNHK大河ドラマの原作に決定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

50
図書館本。戦国時代を中心とした、様々な人物を描いた短編集。それなりに魅力的な人物が登場するが、この著者の作品はやはり長編にこそ力が発揮されるのではないだろうか?★★★☆☆2018/04/04

藤枝梅安

29
短編集。91年の「家紋狩り」から04年の「人魚の海」まで時期はいろいろ。岩井三四二さんの短編に趣きは似ているが、登場するのは戦国末期から江戸時代初期にかけて生きた、それぞれ特色のある人物。その点が岩井さんの作品とは異なる。「サエてる男達」の話である。岩井三四二さんの小説に出てくる男たちのほうが「サエない」点で共感を覚える。が、そんな自分じゃいけない、という気もする。痛快な男の生きざまを描く「戦国かぶき者」、不器用だが真面目に生きた男を描く「子守唄」など、主人公に絡む女性がストーリーのカギを握っている。2010/12/28

キムチ

17
筆者ものは初めて。戦国時代中心として、各地を舞台にした「道端の花」的人間を描く短編が8つ。すべて実在の人物であるが、ほとんど知らない人物や出来事ばかり。ジャンル的には伝奇ロマン風。車中の一冊として肩こらずに、実に楽しく読める。筆者の好みが反映してか、「におい立つほどに白い顔で甘い香り、濡れた黒髪、きらりと光る黒目がち」の若い女性ばかり登場。ワンパターンだけどね、オジサンゆえの好みとしてスルー・・ 「子守唄」で繰り広げられる壮絶な戦いと哀切を帯びるラストは熊谷氏の香りがちらっとしてよかった。2013/12/08

Ryuji

7
★★★☆☆戦国時代の上杉謙信配下の軒猿(忍び)を主人公とした「軒猿の月」他の短編集。どれも個性的で幻想的な作品ばかり。九鬼家配下の武士から浪人・漁師となった灘兵衛親子を描いた「子守唄」が何とも悲しくて重くて心に残る。2014/03/03

BluePlanet

6
★4.1 2010年10月29日発行。いずれも幻想的で風変りな作品集。著者曰く「伝奇小説や剣豪小説を書いていた駆け出しのころから、戦国を舞台にした歴史小説に取り組むようになった最近まで、長年にわたる作者自身の濃縮されたエッセンスが詰まっている」というだけあってどれも面白い。軒猿の月、人魚の海、夜光木、木食上人、家紋狩り、卜伝花斬り、戦国かぶき者、子守唄の8編の作品集。いずれも1991年から2003年までの小説誌に掲載されたもの。ということは火坂氏が30代半ばから40代半ばに書いたものか。夜光木が良かった。2015/07/12

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