PHP新書
地域主権型道州制―日本の新しい「国のかたち」

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569696669
  • NDC分類 318.18
  • Cコード C0230

内容説明

ヒト、モノ、カネ、情報がますます一極集中する現在の日本。東京だけが極端に繁栄発展し、その他の地域は衰退貧困の一途をたどる。地方は座して死を待つしかないのか?日本がいま必要としているのは、これまでの延長線上にある改革ではない。中央集権体制を早急にあらため、「国のかたち」を抜本的に変えることである。『地域主権型道州制』とは、全国を12の道州、300の基礎自治体に再編することで、繁栄発展の拠点を十数カ所つくる統治形態である。「全国どこでも元気」にするための緊急提言。

目次

序章 二〇XX年、新しい日本のすがた
第1章 日本に『地域主権型道州制』を導入する
第2章 なぜ東京だけが繁栄するのか
第3章 中央集権システムの限界
第4章 いかに国が地方をコントロールしているか
第5章 「地方分権」では解決できない
第6章 『地域主権型道州制』はこうする
第7章 住民密着の『地域主権型道州制』

著者等紹介

江口克彦[エグチカツヒコ]
PHP総合研究所代表取締役社長。昭和15年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、松下電器産業に入社。その後、PHP研究所。昭和51年より経営を任され、平成16年現職に就任。また、内閣官房道州制ビジョン懇談会座長、公務員制度の総合的な改革に関する懇談会委員、内閣府沖縄新世代経営者塾塾長などに就任。また、内閣総理大臣諮問機関経済審議会特別委員、内閣府イノベーション25戦略会議委員、松下電器産業株式会社理事なども歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
流し読み。東京一局集中は戦後日本の急速な発展をもたらした一方、現在では地方の疲弊や衰退の一因になってしまっていることへの問題提起と、中央集権から地域主権へのみちすじを概論的に論じている。筆者の構想については割と具体的に論じられているけれど、地方で起きている問題について具体的な事例やケースをもっと盛り込んでほしかった。全体的には読みやすいので基本書としては良いとおもう。2011/06/02

国土面積

1
東京を中心とした「中央集権体制」が原因だとしても、「州都」が第二第三の「東京」になり、結局は地域主権型といいつつも、中央集権的な「地域主権」ではないだろうか。今の都道府県、市町村ブロックでは行政がやりにくく、地域独自の政策や自治体の大きさを変更する利点は理解出来た。だが方向性を大まかに示している本書籍にはもう少し各論について掘り下げていただきたかった。2010/04/04

ケッパ

1
地方を衰退させているのは東京を中心とした「中央集権体制」が原因であり、そのためにも地域主権型道州制を導入し、各地域に見合った政策をうち、日本を活性化させる必要がある。そのためにも中央集権体制を打破するための国の構造の改革や、国・自治体の役割の変化、国・自治体職員の求められる能力の変化など多くのものを変えていかなければならない。大きいテーマの本なので、一つひとつの実現性に関しては疑問を抱くところもあるが、全体的な方向性については参考になる本。2010/01/24

ゆっち

0
道州制の必要性、効果を体系立てて知るには良い本だと思うが、いかんせん2007年出版なので、自分で情報をアップデートしないといけないね。2016/03/02

たけふじ

0
田村秀氏の「暴走する地方自治」とは逆の論だが、田村氏は都道府県の形を残したまま地方分権を行おうとする一部の首長を批判している一方、江口氏はそもそも都道府県を解体するという論のため前提が異なる。しかし両者の意見はやはり真逆。あくまで江口氏の主張の根幹にあるのは「中央集権により東京一極集中になることを嫌う。そのため地方分権によって地方を活性化しよう」という思想。この思想を受け入れられるかどうかが江口氏の主張を受け入れられるかどうかに影響するのでは。2015/08/01

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