出版社内容情報
なぜ旅に出るのか? そこに何があるのか? 行けばわかる――。その土地で出会う人、風景、懐かしい過去、まだ見ぬ未来を綴る掌編集。
思わず旅に出かけたくなるショートストーリー。
人はなぜ旅に出るのだろう――。
▼恋人と、家族と、友と、そして時にはひとりでふらりと。はじめて訪れた場所に懐かしさを感じることもあるだろう。旅先での人との出会い、ふと耳にした他の旅行者の会話、そこから湧き上がる新たな感情。そうした旅にまつわる様々な人生模様を丁寧に綴った掌篇集。
▼それぞれの物語はどれも短く、いずれも登場人物たちの人生におけるワン・シーンを切り取ったものでしかないかもしれない。しかしながら、彼らからは、彼らの過去・現在・未来が垣間見えてくる。そんな彼らを見ていると、旅が人生に与えてくれるものとは、いったい何なのだろうかと考えずにはおられない。まだ見ぬ自分を求めて、あのときの自分に出会うために、読む者を旅へと誘(いざな)う大人の旅の物語31篇を収める。
●イギリス海岸の歌
●妻を肩車
●記念写真
●三年坂の妻
●約束温泉
●手の中のホタル
●足踏みオルガン
●マウンテン・バイクの母
●「天国」横町
●バックミラー
●おばぁの海
●高層ホテル
●耳をすまして
●あの人のホテル
●不思議な旅へ
●同窓会温泉
●初恋修学旅行
●オンボロオートバイを駆って
●遠距離恋愛
●在来線に乗り換えて
●それだけで満足
●八つの柱のキズ
●いろは坂のバス
●囲炉裏旅
●冬桜
●朝一番に
●夜行寝台列車
●雪を見に
●青春と道連れ
●鹿児島へキャッチボール
●明日への旅路
内容説明
いつの日か、またあの旅へ。懐かしさと新しさが静かに薫る掌篇集。
著者等紹介
川上健一[カワカミケンイチ]
1949年、青森県生まれ。県立十和田工業高校卒。1977年、『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。2001年、『翼はいつまでも』で「本の雑誌」2001年度ベスト1に選ばれ、翌2002年、第17回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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