日中戦争―戦争を望んだ中国、望まなかった日本

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569693002
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本でおびただしいほどに出版されている日中戦争に関する書物とは異なる観点から、日中戦争の核心に迫る注目の一冊!!

日中戦争についての歴史論争の核心に迫る!

本書では、日中戦争研究の大前提となっている「侵略戦争を起こした日本と侵略された中国」という枠組みは、取り払われている。――冒頭からこう述べられているとおり、本書はこれまでの硬直した日中戦争観を排したうえで歴史をとらえようと試みたものである。

▼本書では、これまで正面から論じられなかったが事実が明らかにされている。その一つが、本書サブタイトルにあるように、「戦争を望んだ中国と望まなかった日本」という構図である。また他にも、これまで論じられなかった事実が、丁寧な検証をもとに提起されている。

▼中国近代史研究に定評のある二人の著者が送る渾身の論考。本書の読者は、日中戦争に対する見方がこれまでいかに歪曲したものであったかがわかるだろう。

▼まさに日中の近現代史を変えるであろう一冊!

●序章 国際政治と戦争 
●第一章 日中戦争に至る歴史的背景 
●第二章 日中戦争と中国 
●第三章 日中戦争と日本 
●第四章 日中戦争と中国社会 
●第五章 中国社会を変化させた戦争の力学 
●第六章 日中戦争から太平洋戦争(大東亜戦争)へ 
●第七章 中国人の「歴史観」

内容説明

「日中戦争は日本の侵略戦争だった」―この言説の呪縛から解き放たれるときがきた。戦争開始前後における知られざる「真実」を明らかにした画期的論考。

目次

序章 国際政治と戦争
第1章 日中戦争に至る歴史的背景
第2章 日中戦争と中国
第3章 日中戦争と日本
第4章 日中戦争と中国社会
第5章 中国社会を変化させた戦争の力学
第6章 日中戦争から太平洋戦争(大東亜戦争)へ
第7章 中国人の「歴史観」

著者等紹介

北村稔[キタムラミノル]
1948年京都府生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大大学院博士課程中途退学。三重大学助教授を経て、立命館大学文学部教授。法学博士。専門は中国近現代史

林思雲[リンスーユン]
1963年中国南京市生まれ。1985年南京大学を卒業。1992年に留学のため来日。1996年に九州大学で工学博士号を取得後、日本の企業に就職。1997年以降、中国語インターネットウェブサイト上で日中関係をはじめとする様々な分野について個人的な見解に基づく文章を発表し、多くの読者の関心を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

22
○題名はミスリードかなと思いました。日中戦争に至る過程を日中両面から考察しています。当時の社会常識も踏まえ他の本よりは客観的であるように感じました。企図と結果の不整合を感じます。一番印象に残ったのは第7章「中国人の「歴史観」」です。罪の永遠性や避諱についてわかりやすく書いており、理解することが出来ました。2021/09/08

Hiroki Nishizumi

7
歴史は勝者の後付けで作られるといわれるが、その裏付けが書かれている。確かに当時の価値観が都合よく曲げられて今に至ることは感じていたが、更に感を強くした。ただ表題が中身とバランスしてなく、もう少し適切なものが付けられた方が良かったのではないかと思った。2015/04/06

mochizo

5
この本読んで何故に中国が先の戦争のことを未だに攻撃するのかが何と無くわかりました。中国の言葉に「避諱(ひき)」という言葉があり、孔子でさえ「身内のことを正直に放つことは恥だ」という思想が根底にあること。そして、罪人が死んでもその罪は消えないという思想があるということですね。また、この日中戦争も結局なんとか満州を平和的に建国したかった日本と最後まで抵抗した中国との齟齬なのでしょうね。また、現在は台湾で政権を取っている「国民政府」が国連の常任理事国になる手柄を取ったのに、毛沢東がその手柄を横取りしているという2015/04/17

兵衛介

4
当時の中国側からみた日中戦争の視点がおもしろい。従来、日本側にばかり目を向けてきた保阪正康などの研究者にもこういった視点から物事を考えることを望みたい。2009/03/14

shinoper

3
中国に文革中よく見られた抗日戦争を題材とした「沙家浜」というドラマが有る。この本を読むとその背景がよく理解できる。日本軍が都市を占領しても農村まで統治する力はなく、都市住民の食糧確保の為、農村部で略奪を働き、そして食料を略奪された農民は土匪化し他の村をおそう。そんな農民が共産党に入り込み共産党が強大に膨れ上がったのは必然であった。世界の流れの中で、なぜ日本が、そして中国があのような行動をとったのか、よく理解できた。2010/03/19

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