出版社内容情報
子を必死に守る母親の愛情があふれるお話。
お母さんキジは身動きひとつせず、大事に大事にたまごを抱いていました。すると、二匹のカラスがたまごを盗もうと狙ってきました。
ススキのはらっぱで、お母さんキジは昨日から何も食べずに、たまごを大事に大事に抱いていました。はらっぱには、巣の中のたまごを狙っている敵がたくさんいます。今でも、すぐそばの木から、二羽のカラスがたまごを盗みとろうとしているのです。おかあさんキジはグウグウと怒りの声をあげて、カラスを追いやりました。
▼カラスがいなくなり、ようやくお母さんキジはえさを食べにでかけました。ところが、巣にもどってみると、きみのわるいカラスヘビがなんとたまごを一つ飲み込んでしまっていたのです。怒ったお母さんキジは、カラスヘビにおそいかかりました。しかし、すばやいカラスヘビはお母さんキジのからだに巻きついて……。
▼つぎつぎと現れる敵たちから必死でたまごを守るお母さんキジ。たまごからうまれたキジも、またあらたな敵から狙われてしまいます。
▼厳しい自然の中で、子供たちに愛情を注ぐ母親の姿が感動を呼ぶ、椋鳩十の名作。
[一]どろぼうガラス
[二]きみのわるいやつがいた
[三]たまごのなかの声
[四]おかあさんキジのちえ
内容説明
カラス、ヘビ、イタチ…おそろしい敵から、命がけでこどもたちを守るおかあさんキジの物語。
著者等紹介
椋鳩十[ムクハトジュウ]
1905年、長野県生まれ。法政大学卒業後に、鹿児島県に教員として赴任する。その後、児童向けの動物文学を書き始め、「少年倶楽部」で活躍。『片耳の大鹿』で文部大臣奨励賞、『大空に生きる』で小川未明文学奨励賞、『マヤの一生』『モモちゃんとあかね』で第1回赤い鳥文学賞など、受賞歴多数。1987年永眠
小林絵里子[コバヤシエリコ]
1970年、東京都生まれ。主に、自然の四季や情景とそこに生きる生きものたちをテーマに描き続けている。国内外での展覧会活動のほか、出版物や印刷物などのイラストを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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