出版社内容情報
長浜曳山まつりと子ども歌舞伎を描いた絵本。
長浜曳山まつりで行なわれる子ども歌舞伎。伝統を受け継ぐ子どもたちとそれを温かく見守る大人たちの姿がいきいきと描かれた絵本です。
児童文学作家・故大石真氏と絵本画家・井口文秀氏。児童書出版の一時代を築いた二人の大家の制作途中の絵本が、井口文秀氏の長女の画家・向井康子氏の補筆でよみがえりました。二世代にわたって描き継いだ感動の絵本です。
▼琵琶湖のほとりに長浜という町があります。長浜の春の祭り「長浜曳山祭り」には、五歳から十二歳までの男の子だけで演じられる「子ども歌舞伎」があります。
▼長浜に住む主人公のたかしは、子ども歌舞伎に、お姫さまの役で出ることになりました。たかしは、曳山まつりが昔から伝わる町の大切なお祭りなので、よろこんで引き受けることにしたのです。お祭りの日まで、毎日毎日、猛練習が続きました。そして、いよいよ明日は曳山まつりの本日。日が暮れてから、夕渡りがはじまりました……。
▼伝統の祭りに、湖北地方に伝わる「お花ぎつね」の伝説を折り込み、歴史の町の風土とそこに暮らす子どもたちの姿をいきいきと描いた本です。
内容説明
児童文学作家、故大石真と絵本画家、故井口文秀。児童書出版の一時代を築いた二人の大家の制作途中の絵本が、井口文秀氏長女で画家の向井康子氏の補筆で今よみがえりました。二世代にわたって描き継いだ感動の絵本です。
著者等紹介
大石真[オオイシマコト]
1925~1990年。埼玉県生まれ。早稲田大学在学中より早大童話会に属し童話を創作。卒業後小峰書店に入社、児童図書編集者として活躍。編集長を経て作家活動に入る。「びわの実学校」同人。「風信器」で日本児童文学者協会新人賞、『見えなくなったクロ』で小学館文学賞を受賞する
井口文秀[イグチブンシュウ]
1909~1992年。富山県生まれ。14歳で絵の道を志し83歳で急逝するまで、絵本、児童書さし絵の世界で活躍。1952年小学館児童出版文化賞(第一回)、1979年『ふうれんこのはくちょうじいさん』(小峰書店)でサンケイ児童出版文化賞・よみうり絵本にっぽん大賞等を受賞
向井康子[ムカイヤスコ]
1935年東京都生まれ。女子美術大学芸術学部洋画科卒。春陽会会員。1958~60年童画会展にて奨励賞、1965年春陽会賞を受賞。個展・グループ展多数。井口文秀氏長女。1961年高岡市立美術館にて父井口文秀氏との親子展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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