特急キト号

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  • サイズ B5判/ページ数 49p/高さ 19X24cm
  • 商品コード 9784569685892
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

特急キト号が新しい世界にはこんでくれる。

昔の物語。子どもたちも汗を流しながらせっせとトウモロコシ畑で働いていました。ところがふとしたきっかけで列車に乗ったことから……。

自然の中で暮らす人びとについて、ベーメルマンスがくわしく可愛らしく描いた絵本です。

▼たとえば、ベーメルマンスが物語の舞台であるエクアドルを描写すると「このレモンを地球とすると、真ん中にまいてある紐が、赤道です。赤道は地球をちょうど半分に分け、お日様はその上を通ります。レモンの二つの先は、北極と南極で、冷たい水に覆われています。紐の結び目のちょうど下あたりが、一年中、春のように暖かなエクアドルです」。読んでいるだけでも状況が目に浮かぶ内容です。

▼主人公の男の子は赤ちゃんのパブロ。パブロはとっても汽車が好きです。汽車がくるとパブロは「ダダダダダ」と真似をします。ある日、パブロはお母さんの目をぬすんで、こっそり汽車に乗り込みました。

▼何時間もたって、汽車は終着駅のキトにつきました。見回りにきた車掌さんは、たった一人客車に残されたパブロを見てびっくり! 困った車掌さんが考えた末にとった行動とは……。

内容説明

特急キト号は山をかけおり、ジャングルをぬけて海まで走ります。ちいさな男の子、ペドロは、そんなキト号にあこがれていました。そして、おもいもかけず、キト号にのってしまうのです。エクアドルのアンデス山脈を走るキト号とインディオを題材にした絵本。汽車が好きなちいさな男の子の、大きな冒険。

著者等紹介

ベーメルマンス,ルドウィッヒ[ベーメルマンス,ルドウィッヒ][Bemelmans,Ludwig]
1898‐1962。オーストリアに生まれる。14歳で学校を中退、16歳で単身アメリカへ。ホテルやレストランで働く。自室の壁やカーテンに、故郷チロルの山々の景色を描いていたのが、編集者の目に留まり、初めての絵本『山のクリスマス』(岩波書店)をつくる。その自由で洗練された筆致は、現在も多くの人を魅了し続けている。大人向けの自伝的小説も多数書いている。ニューヨークにて没

ふしみみさを[フシミミサヲ]
1970年埼玉県生まれ。フランス語・英語の翻訳を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

野のこ

40
好み!絵も文章ものんびりとユニークな雰囲気でほっこり、くすっと。人見知りしない堂々たるペトロがかわいかったです。動きが機敏なにわとりさんには悪いけどちゃんと帰れて良かったね♪でもトウモロコシの見張りのシチュエーションが謎で笑っちゃいました。1938年に発表ですって。今 読んでもこんなに楽しいなんてすごいです。土色一色なのに、南米の風を感じました。他も読みたいです。2018/04/24

遠い日

13
BL出版から復刊された『きかんしゃキト号』とともに読む。と言っても、訳者も同じで、全く同じテキストでした。ただ、タイトルだけが違う。わたしはどちらのタイトルも好きです。機関車に憧れるペドロの4日間の旅が、驚きに満ち、親切な善意に守られたものでよかった。2017/12/07

がる 

9
「ダダダダ!」しか言わないのだけれど、なんだかかわいいペドロ。親切なまわりの人達も素敵。2012/07/10

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

4
2006年初版。『きかんしゃキト号』 https://bookmeter.com/books/9851902 との読み比べ。ふしみみさをさんの訳なのでほぼ同じ。漢字(ルビあり)多め。紙の質なのか、きかんしゃキト号より厚さが薄く感じます。2025/04/29

timeturner

3
単色でささっと描かれているのに、なんともいえない味がある。置物みたいなペドロが可愛くて、車掌さんがあそこまで面倒みる気もちがよくわかる。2014/10/07

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