出版社内容情報
豊かな自然と子供たちの友情を描いた一冊。
児童数が5人しかいない高根分校に、転校生がやってきた。ぼくらは小学校の裏にあるひみつ基地にミニ風車を取り付けることにした。
高根村に住む主人公の涼一は、児童数が5人しかいない高根分校に通う小学6年生。その高根村に、村おこしのための風車が立てられた。涼一が卒業するまでの一年をすがすがしく描いた感動の一作。
▼高根村の風車を立てたおじさんの息子・薫が転校生としてやってきた。すぐに仲良くなったぼくらは、子供だけが遊べるひみつ基地にも、ミニ風車をとりつけようと考えた。早速、ぼくらは作業にとりかかり、夏にはミニ風車のとりつけが完成した。
▼その頃から、ぼくらは不思議な少年をみかけるようになった。村の夏祭りに現れたり、田んぼのあぜ道で竹とんぼを飛ばして遊んでいたり、台風の日にひみつ基地の屋根に登っていたり……突然現れたかと思うと、すぐにフッと消えてしまう謎の少年。その少年は一体誰なのか、不思議に思っていたころ、村に長く住む彦助じいさんからある話を聞いた……。
▼第51回毎日児童小説コンクール最優秀賞受賞作品に加筆修正をした作品です。
●第1章 高根村の風
●第2章 薫の紙飛行機
●第3章 ひみつ基地
●第4章 ぼくたちの風車
●第5章 夏祭りのできごと
●第6章 台風の日
●第7章 達郎のナイフ
●第8章 卒業
内容説明
不思議な風がふく高根村に、風車が立った。そして、ぼくらのひみつ基地にもミニ風車をとりつけることにした。そのころから、ぼくらはなぞの少年をみかけるようになった…。小学中級以上。
著者等紹介
芦葉盛晴[アシバシゲハル]
1974年、東京都生まれ。日本児童教育専門学校、児童文学専攻科卒業。第五十回毎日児童小説コンクールで佳作入選。翌年、「てんぐっ子」で第五十一回毎日児童小説コンクール最優秀賞受賞。『風のひみつ基地』が処女出版である
木暮健二郎[コグレケンジロウ]
1966年、東京都生まれ。イラストレーターとして、童画をはじめ、さまざまな分野で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。