出版社内容情報
ちびろばくんは、友達のヤッキーのためにプレゼントを買いました。でも…とっても素敵な凧なので、ちびろばくんは渡したくありません。
オランダで大人気の作家リンデルトクロム氏が送る、ちいさなろばくんの心温まるお話です。
▼ちいさなろばのちびろばくんは、お誕生日のヤッキーのために、プレゼントを買いに行きました。お店には、ちびろばくんが見たこともないおもちゃがたくさん! その中でも、とっても素敵な真っ赤な凧を選びました。だけど、その凧が気に入ってしまったちびろばくんは、ヤッキーに渡したくありません。いらなくなったぬいぐるみをプレゼントにしようと考えたり、「なくしちゃった」とウソをついてみたり……。
▼結局、ちびろばくんはお母さんに連れられて、お誕生日会へと向いました。そして、しぶしぶヤッキーにプレゼントを渡しました。すると、ヤッキーは顔を真っ赤にして大喜び! 二人はその凧で、日が暮れるまで遊びました。そしてちびろばくんは、お母さんに訊ねました。「かあさん、ぼくの誕生日いつ?」
▼温かい絵と共に、ちびろばくんの心の成長を描いた一冊。
内容説明
ともだちのヤッキーは、もうすぐおたんじょうび。ちびろばくんはプレゼントに、あかくてしっぽのついたたこをえらびました。なんてきれいなたこだろう!ヤッキーにあげるの、いやだなあ。ちびろばくんはそうおもって…。
著者等紹介
クロムハウト,リンデルト[クロムハウト,リンデルト][Kromhout,Rindert]
1958年、ロッテルダムに生まれる。図書館で一時働いたのち、1978年、子どもの本の作家としてデビュー。邦訳にイタリアに住んだ体験を活かして書いた物語『ペピーノ』(朔北社、銀の石筆賞受賞)がある。独特のユーモアあふれる作品は、オランダやドイツをはじめ各国で、愛されている。国際児童図書評議会(IBBY)オランダ支部の要職を数年務め、評論家としても活躍する
ファン・ハーリンゲン,アンネマリー[ファンハーリンゲン,アンネマリー][Van Haeringen,Annemarie]
1959年、オランダのハーレムに生まれる。アムステルダムにあるリートフェルト・アカデミーでイラストレーションを学ぶ。児童書、学校用教材、新聞、雑誌等で活躍をはじめ、1991年からは、『木と少女』(未邦訳)など、絵と文の両方を自分で手がけた絵本も出してきた。リンデルト・クロムハウトと組んで、何度か絵本や絵物語を作っている。1999年に、ペリカンを主人公にした絵本『マルモック』(S.カウペル文、未邦訳)で金の画筆賞受賞
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業、1985年より5年間ヨーロッパで暮らす。現在は、オランダ語・英語を中心に子どもの本の翻訳に打ち込む傍ら、紙芝居文化の会運営委員として活躍している。『第八森の子どもたち』(福音館書店)で、第48回産経児童出版文化賞推薦
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。