出版社内容情報
家族の役割を考える上で参考になる一冊!
家族だけにしかわからない暗号を作ろう。ぼくの提案で、楽しい毎日がはじまった。言葉を通して家族の絆が深まっていくお話です。
妹のもも子の誕生日に、お父さんが子どもたちの指紋をとると言い出しました。誘拐事件が起こったときに、早くみつけてもらうための資料にするというのです。「じゃあ、誘拐されたときに家族だけでわかる言葉をつくったら……」ぼくの提案を聞いて、家族みんなで言葉づくりがはじまりました。母さんは逆さ言葉を考えました。「でも、新聞紙は逆さから読んでも同じだよ」と兄ちゃんが反発します。「では、思っていることの反対を言えばどうだろう」とお父さんが続けました。「好き」は「嫌い」、「きれい」は「汚い」というように変えようというのです……。
▼家族が、自分たちだけの言葉をつくる作業を通して、一つにまとまっていきます。主人公が連発する「大きらいだぞ」の本当の意味は「大好きだぞ」ということ。家族に対して口に出して伝えにくい思いも、こうすれば簡単に伝わります。家族だけの秘密を持つことで、絆が深まることを教えてくれる物語です。
内容説明
かぞくみんなでかんがえた、ぼくんちだけでわかるふしぎなことば。なぜだかこころがあたたかくなる「ぼくんちのあんごう」って…。小学1~3年生向。
著者等紹介
藤本義一[フジモトギイチ]
1933年、大阪生まれ。大学在学中からラジオ・テレビドラマの脚本、舞台台本を手がけ、67年『つばくろの歌』で芸術祭戯曲部門の文部大臣賞を受賞。74年『鬼の詩』で第71回直木賞受賞。歴史、教育、文化、風俗など幅広い分野で執筆活動を行なう
古味正康[コミマサヤス]
1946年、高知生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。絵本、挿絵に幅広く活躍。幼年絵本、よみもの、ノンフィクションと幅広いジャンルで活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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そる
退院した雨巫女。
ももか