出版社内容情報
他人の夢の中に入りこむ不思議なドロボー。特に食べ物の夢に侵入することが大好き。おいしいものは何でも盗んでしまいます。ご用心!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
141
昨夜、この本を読んで眠りについたけど、何の夢を見たのだろう。忘れてしまったけど、ゆめどろほうは現れなかったはず。その理由は絵本の中にある。世の中で重要視されているものが大事だとは限らない。夢の世界にも使えなかったり嬉しくないものはいっぱいある。価値観は人それぞれだけど、みんなが1日3回欲しているのは大切なもの。街中ですれ違う人の中から夢たっぷりな人を探し出して、そろそろ眠ったかな、ゆめどろほうの仕事が始まる。この絵本、夢があって好き。たくさんの花が咲いていても満たされないんだよね。ミツバチは大喜びだけど。2025/02/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
どろぼうだけど、夢の中の食べれるものだけを盗むどろぼう。どろぼうはいけないことだけど、夢があるどろぼうです(笑)狙いをつけたら「じっと待つこと3時間」(笑)2019/03/01
けんちゃん
6
図書館で。「おいしいゆめ」を盗んで食べるゆめどろぼう。でもこれ!と目を付けた人が、いつもおいしい夢をみてくれるとは限らず…人生はうまくいかない、となげきつつも、どこかまったり余裕のゆめどろぼうがちょっとうらやましくもあります。2010/10/27
遠い日
4
泥棒でも、これなら許される夢泥棒。食いしん坊で、なんとも、のんびりした泥棒ぶりにくすりとする。金も宝石も興味ない。ひたすら、おいしい夢を求める泥棒さん。宮崎さんの、ゆったりした世界観はここでも健在。2014/06/14
shinobu
2
読み聞かせ。人の夢に入りこめる、というのは普遍的かつ憧れのテーマですね。お金より宝石より、歌や花や食べ物が大事、というのは、ある意味そのとおりかも。そりゃ、税金を払う必要や対価交換の必要がなくて、夢の中から何でも持ち去れるのであれば、好きな物に囲まれて暮らすし、食べ物が何より大切だろう、と夢のないことを考えてみる。どろぼうの語り口も、どこか気が抜けていてノンビリした感じです。2010/03/15
-
- 和書
- 症例A 角川文庫