PHP文芸文庫<br> カワセミの森で

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PHP文芸文庫
カワセミの森で

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569679419
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

桑山ミラは、陸上競技に真面目に打ち込む文学少女。16歳のミラが巻き込まれた連続殺人事件の真相を追う! 青春ホラー・ミステリ。

内容説明

ごく普通の家庭に生まれ育った文学少女、桑山ミラは、わけあってお嬢様高校に通っている。ひょんなことから、転校してきた美少女・深山サギリと仲良くなったミラは、深山家に代々伝わる呪われた予言を知る―。そして迎えた夏休み、静かな別荘地で、少女たちは恐ろしい事件に巻き込まれる。親友を守るため、ミラは懸命に奔走するが…。驚愕の展開が待ち受ける青春ミステリー。『山桃寺まえみち』の姉妹編。

著者等紹介

芦原すなお[アシハラスナオ]
1949年、香川県生まれ。1990年に『青春デンデケデケデケ』で、第27回文藝賞を受賞し、91年には第105回直木賞も受賞する。以後、みずみずしい青春小説や、女性をヒロインにしたハードボイルド、連作短編ミステリーなど、さまざまな味わいの作品を発表しつづけている。テンポが良くユーモアあふれる語り口や、生き生きとした人物造形、繊細な心理描写には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みすまりも

10
芦原さんの作品って、独特のテンポがあって好きだ。リズムと言った方がいいのかも。おどろおどろしい事件も、主人公の口調に救われる感じ。それにしても植木屋の頭してる女子高生って…(笑) 2015/07/23

nemuro

10
主人公の桑山ミラが、現役女子大生でありつつ、体調を崩した祖母に代わって居酒屋「福乃」を切り盛りしていたのが『山桃寺まえみち』。で、本書はその姉妹編。本書のミラは女子高に通う十六歳の少女。“親父少女”を自認するミラも、周辺のキャラクターも、実に魅力的で素敵な一冊でした。2013/08/04

朝霧

5
語り口調がすごく楽しいなーと思いました。いやだいやだーっていろんな話題に飛ぶのが楽しかったです。この年のミラと話してみたいそしてぽんぽん会話してみたいなぁと思いました。2013/06/02

sheemer

3
「山桃寺まえみち」の、形式上は前日譚。だが、ほんわかユーモア小説の前者に対して、こちらはオカルト・スリラー・サスペンス小説、になるのだろう。前2/3はそれも思わせないユーモア系のゆるい語りで、それが作中で作者自身が宣言する最終1/3で化ける。ある古典文学を作家自身が跡付けながら書いた感じ。その古典自体を知っている身からすれば、成功しているともなんとも言いがたい。この人のユーモア感には惹かれるところもあるので、もう少しそちら方面を探索してみることにする。このテキストもネタバレとするかどうか迷うところ。。2019/03/17

はちくま

3
芦原さんには油断できない。「月夜の晩に火事がいて」は、読み始めてどんな横溝か!と思ったら、読後はほっこりしちゃったし、反対に「雪のマズルカ」は切なくて余韻のある話かと思ったらクールなタランティーノだったし・・・。本作はミラちゃんが最初から「恐ろしいぞよ~」と言っていたので、ほんとか?と疑いつつ読んだのだけど・・・予想以上に怖ッ!それはさておき、芦原さんは音楽的な感性が豊かな方なのだなあ、と今回も思った。語り口のリズムとか。2013/09/13

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