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PHP文芸文庫
スカウト・デイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 442p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569679129
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

プロ野球スカウトたちの「かけひき」のドラマをエンタテインメント性豊かに、かつ骨太に描いたスポーツ・ミステリの傑作。

内容説明

戦力外通告を受け、球団スカウトになった久米純哉。スカウト部には、入団拒否の選手を翻意させたり、無名選手を一位指名したりと、その手腕が「堂神マジック」と称される堂神恭介がいた。堂神のきわどく、冷徹なやり方に、久米は戸惑う。一方、記者の島岡達之は、堂神マジックには裏があると睨んでいた。やがて二人は球界の情報網「Dライン」の存在に行き着く。野球界、ミステリ界を瞠目させたコン・ゲーム小説。

著者等紹介

本城雅人[ホンジョウマサト]
1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産業経済新聞社に入社し、「サンケイスポーツ」の記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ等を取材。退職後、2009年に『ノーバディノウズ』(文藝春秋)が第16回松本清張賞候補となり、同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

137
どんな世界にもある光と影、表と裏。本作は、一見華やかなプロ野球の裏舞台、スカウティングにスポットをあてます。ギャラクシーに所属する堂神は、他球団からも一目置かれる凄腕スカウト。どんな手を使っても有望選手を獲れば勝ち。権謀術策飛び交う世界でしたたかに生き抜く堂神に、ある疑惑が・・。光の当たる表面より、濃い闇にこそ物事の本質は潜んでいるもの。硬質なタッチで、その裏側を覗き見させてくれる本書には強く惹かれます。作風は異なるけれど、クセの強いキャラを描かせたら、あの黒川博行氏にも負けない才能がここにあります。2018/03/13

mr.lupin

49
プロ野球のスカウトマン達の話。どの世界にも表と裏が存在するものだが、蓋を開ければドラフトの裏でもイロイロな工作が。様々な取引、人間模様、いろいろなモノが絡み合いドラフト会議へ。プロ野球は好きだが、今一つこのスカウトとかドラフトには興味が沸く事なく読了。 ☆★★★★2019/11/10

Walhalla

34
私が指名を受ける訳ではありませんが、プロ野球ドラフト会議の当日はいつもそわそわします。これまで多くのドラマを生んできましたが、野茂英雄さんのお名前が連呼された年のドラフトが最も印象に残っています。さて本作は、スカウトの方々が狙った選手を入団させるための駆け引きや戦略を描いた作品ですが、著者は元スポーツ紙の記者ということもあり、エピソードの多くは実際に行われていた事だそうです。 スカウトのお仕事は、奥が深いですね。野球好きの私は、とても楽しめました。2018/10/25

24
面白かった。プロ野球のスカウト界で伝説と言われる男。自由契約となり、新たにスカウトとしての道を歩み始めるかつてのドラフト指名選手がその男の部下として再スタートする。スカウトたちの駆け引きはスリリングでした。2023/08/31

Kaz

20
「そう言えば、ドラフト上位のあの選手どうなったんだろう?」とたまに思うことがあるのですが、本書を読んで、いろいろな裏話がたっぷりあるんだってことを知りました。また、甲子園で活躍した訳でもない選手がドラフト上位で指名されたり、活躍していたはずなのに全く声がかからなかったりといった裏にも、素人にはわからないスカウトの眼力があるのだということもわかりました。久米が3位で指名された裏話だけでも、スカウト戦略のすごさを感じます。野球好きの方は是非!2013/06/22

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