出版社内容情報
子育てに奮闘する「若いお父さん」たちと幼い子どもたちの様子を描いた連作短篇集。育児のいまを父親の視点で瑞々しく描く。
【著者紹介】
小説家
内容説明
「おとう、やくそくだよ」―ママは出産を控え入院中。母親不在の不安に耐える二歳半の息子がパパにねだったモノは“うんてんしんとだっこひめ”。いったい息子は何が欲しいのか?言わんとすることを理解しようとパパは…。退院した妻たちの前で息子がとった行動に、あたたかな気持ちが溢れ出す傑作短篇(「うんてんしんとだっこひめ」)。ほか、仕事と育児の間でゆれる“父と家族”を描いた短篇五篇を収録。
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年、兵庫県生まれ、千葉県育ち。東京大学教養学部(科学史専攻)卒、日本テレビ入社。科学技術庁、気象庁などの担当記者として、宇宙開発、海洋科学、自然災害などの報道に関わる。97年に退社し、独立。98年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説やノンフィクションの執筆を中心に活躍。2012年、『銀河のワールドカップ』がNHKアニメ「銀河へキックオフ!」の原作となり話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coco夏ko10角
22
お父さんたちの苦労や悩み。『前線』がよかった。2016/02/11
ともとも
11
子どもには子どもなりの世界観があって。それは、大人が思っているよりも奥深く、 子どもから学ぶことが多々あると思い知らされました。 育児の大変さ、コミュニケーション、ネットワークを広げながらも協力する大切さを 痛感しながらも、不器用で、子どもを本当の宝物様にも真摯に一生懸命向き合っていく、 そしてたまに歯目を外すお父さんの姿に哀愁と愛敬を誘いながらも とても素敵に思えてしまいました。 何か崇高で、温かみのある物語で本当に良かったです。 2015/02/11
はし
3
パパ目線の話。ママとはちがう悩みとか葛藤があって、それぞれ個性的な夫婦の形があって面白かった。2016/07/08
2Tone
2
父親側から見た子育て。一見、いいお父さんではあるが、仕事、家族に挟まれ、愚痴りたい時もあるのでしょうが、子供といると何となく、正義感に溢れ、ちょっとカッコ付けてしまうような感じ。 何気ない日常でも、男の目から見たのと、女の目から見たのとはちょっと違うところを上手く表している。 短編集ではありますが、結構面白かった。2014/05/12
蕭白
2
本屋さんで表紙に魅かれて衝動買いしました。短編なので読みやすく、思っていた以上に優しい感じがしました。良かったです。2012/08/13