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出版社内容情報
現役自衛隊員がつづる、自衛隊高校を舞台にした社会派ライトノベル! 特殊な環境に置かれながら、仲間との友情を信じる若者たち!
【著者紹介】
自衛隊員
内容説明
半分高校生、半分自衛官。陸上自衛隊武山高校二年の大嶽隼人は、アメリカ兵にナンパされていた学年一の美少女、磯鷲音矢を守るために喧嘩をし、その日から二人は「友だち以上恋人未満」の微妙な関係になった。しかし、永遠に続くと思われていた穏やかな日常は、ある日、唐突に終わりを告げる。何者かによって政府首脳が暗殺され、武山高校の校長であり防衛大臣でもある美女、繭川巴が実質的な日本のリーダーになったのだ。自衛隊を国軍化しようとする繭川に対し、これに反発する勢力が生まれ、日本は内戦状態に…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
臓物ちゃん
5
前読んだ時はやれ押井だ三島だのと言っちゃったけど、文をぽろぽろ改行する悪筆に我慢しながら改めてちゃんと読むと「クーデター政権が憲法改正を断行するために、ヒロインをメインにプロパガンダ特撮番組をつくる」という筒井康隆的な不条理コメディだと判明した。冒頭で米兵の首を折ったりヒロインの一人が割腹したりと『風流夢譚』みたいなノリで、作者は絶対隠れ左翼だろと思った。これは自衛隊とか無しでただ単に「ヒロインと一緒に改憲を目指す(特撮で)」ってしたほうが、青春ものとしてずっと真面目に面白くなったんだろうけどなぁ。2015/05/29
シュエパイ
5
きっと彼らは破滅するんだろう、だって舞台は日本なんだもの、と。ずっと楽しげな風景を見つめながら、そんな風に思い続けていました。いましたが・・・校長・・・(涙)国民の忠実な盾、かぁ、私的にはそんなの期待してないなぁ。もちろん、国民の忠実な剣とか銃とか、そーいうんでもないさ。まぁ実際、銃を向けてきた人じゃなくって、銃を持ってるという事実だけに噛み付く(しかもそれで自分は害されないと信じ込める)人が多い世の中だしなぁ。つらいお仕事のお話でしたひょ。2012/07/20
gatz02
5
なんだこれはwwwむちゃくちゃ面白いww 最初はリアル自衛隊兵士な日常と特撮ネタなラノベ風なんだけど途中からガチに日本政治を扱うクーデター小説に。多分に右寄り政治思想を含むので、これがアニメ化されたら周辺各国が過敏に反応する気がする。冗談でなく割とマジに。2012/07/07
橘梓弓
4
ちょいちょい出てくる小ネタがかえってわずらわしい。大手でないとはいえ、ラノベレーベルだししょうがないのかもだけど、せっかく本筋がいいんだから、話の腰を折るような台詞は不要ではなかろうか。内容については深くは語らない。きりがなくなりそうだから。あえて言うなら、僕は好き、てくらいかな。2012/10/18
さっちゃんでもいいんだ、本当はね
4
領土問題で荒れる中、問題提起と言うか考えさせられるお話。…なのだけど、非常にもったいない事に最初の段階での各キャラの思想への追求が浅くなんでそんなナチュラルに参戦できるのかがわからない。恐らくそういう教育がなされているのだとは思うのだけど、その辺りの描写が不足している。一冊に無理に詰めるのでは無く三分割位にして話を増やし、一巻で各キャラの思想を掘り下げ、二巻で叛旗を翻し、三巻で終わりって展開で良かったんじゃないかなぁと思う。…流石に新人作家でそんなギャンブルはできなかったのかなぁと言うのが悔やまれる。2012/09/03
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