PHP文庫<br> 日本海海戦かく勝てり

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PHP文庫
日本海海戦かく勝てり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569678184
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C0130

出版社内容情報

「丁字戦法」は使われなかった! 海軍がひた隠しにした機密作戦とは?――日露開戦から100年以上を経て、驚愕の真実がいま明らかになる。

【著者紹介】
作家

内容説明

日本海海戦は、秋山真之参謀が考案した丁字戦法により、完勝したことはよく知られているだろう。だがこれは事実ではなく、当時の海軍が最も隠匿したかった極秘作戦のためにつくった脚本であった。本書は海軍が事実に基づき編纂した『極秘明治三十七・八年海戦史』という150巻におよぶ記録を、丹念に研究した海軍史研究家と近現代史の第一人者が語り合う画期的対談。

目次

第1話 日露開戦!旅順のロシア艦隊はいかにして壊滅したか―丁字戦法の失敗とその放棄
第2話 バルチック艦隊を迎え撃つ連合艦隊の困惑と混乱―東郷長官も迷い続けた、現れるのは対馬か、津軽か
第3話 バルチック艦隊の発見と連繋機雷投下作戦の断念―本日天気晴朗なれども波高し
第4話 東郷ターンは併航戦開始の合図だった―戦闘の流れを決めた東郷ターン
第5話 バルチック艦隊の壊滅と日本海軍の得意絶頂―古人曰く勝って兜の緒を締めよ
第6話 日露戦争に勝って駄目になった日本人―やっとの勝利を完勝に見せかけた罪と罰

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930(昭和5)年、東京生まれ。作家。東京大学卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』各編集長、専務取締役を経て文筆業に。主な著書に『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上、文藝春秋)、『昭和史』1926‐1945・戦後篇(毎日出版文化賞、平凡社)などがある

戸高一成[トダカカズシゲ]
1948(昭和23)年、宮崎県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。1992年、(財)史料調査会理事就任。1999年、厚生省(現厚生労働省)所管「昭和館」図書情報部長就任。2005年、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころまる

2
実は這々の体で勝ったようなものであった日露戦争。日本海海戦の大勝利で全てがかき消え、その勝利もその後に活かされることもなく太平洋戦争へと突入してしまった海軍の驕り。対談形式でとても分かりやすかったです。それにしても、日本海海戦においては、日本海軍の備えや機転がすごかったのだなと思いました。この用心さがこの後蔑ろにされたかと思うと、日本海海戦の勝利が皮肉にも思えて仕方ありません。2017/09/02

jack

1
歴史を読み飛ばす事なく、見るべき真実に真摯に取り組む。唯々、脱帽。☆5.02015/01/24

kiiseegen

1
連合艦隊機密259 ・・・決戦の初頭に行われるはずの戦策。丁字戦法は無い・・・。今や一般的になりつつあるのでは。秋山の名文も、ふにおちるし、天祐神助がさらにあったのだと、あらためて感じる。2012/05/16

Tetsuya Suzuki

0
史実は明らかでないと、後々が苦労します。(笑)2020/08/26

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