出版社内容情報
野球大好きの老若男女9人で結成された草野球チーム「ジンルイズ」に起こった小さな奇跡とは? 大人のためのファンタジック・ストーリー。
【著者紹介】
作家
内容説明
野球大好きの男女九人が集まった草野球チーム「ジンルイズ」。二十歳から八十一歳まで、ラーメン屋店長に会社オーナー、元プロ野球選手もいる。楽しむことをテーマに野球をしてきた彼らだが、ある老人の魔法がもとで「全日本野球選手権大会」に出場することに。トーナメントの行方は?そしてナインそれぞれに起こりはじめる小さな奇跡…。スポーツ小説の第一人者が描く、大人のファンタスティック・ストーリー。
著者等紹介
川上健一[カワカミケンイチ]
1949年、青森県生まれ。青森県立十和田工業高校卒。1977年、『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。2001年、『翼はいつまでも』で「本の雑誌」2001年度ベスト1に選ばれ、翌2002年、第17回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
66
最後は物語的にはキレイに終わっていてそれはそれで感心モノなんだけど読者心理としては後日談を期待するよね。2016/03/16
Walhalla
21
野球小説と言っても、青春と感動の高校野球ではありません。プライドがぶつかり合うプロ野球でもありません。年齢も性別も職業も国籍も、様々な面々が集まった草野球チームのお話しです。 チームの方針として「勝敗よりも野球を楽しむこと」と銘打っているだけあって、本格的な野球理論などは出てきませんが、本当に野球が好きな人たちのキラキラした表情が、この作品の魅力ですね。 私もいつの間にか観るだけの側になってしまっていますが、久しぶりに草野球がやりたくなりました。エラーと珍プレーと笑い声こそが、草野球の華ですね。2016/11/04
YOS1968
14
草野球小説。作者の想い入れたっぷりさ加減が、なんとも気持ちいい。ファンタジーなのだけれども、草野球って想い入れ満載なものなのだからそれでいいのかと思うし、一方では「これはないよな」というご都合主義的な展開は、野球好き(草野球好きか?)以外にはついてこられないのではと心配になる。9人それぞれの個性に、微笑ましい視点で読むべき一冊。2012/06/05
しょーくん@本棚再編中
9
★★★★★★☆☆☆☆草野球チームの人間模様を描いた話。最初はありえないメンバー構成に、なかなかストーリーに入っていけませんでしたが、メンバーの人となりを知ることで、一気に引き込まれてしまいました。最後がサラッとし過ぎだったのが残念でしたが、なかなかいい話でした。2012/01/26
つむじ
7
(図書館)野球大好きな老若男女9人が、草野球チーム「ジンルイズ」に集まった。そこで起こった奇跡とは・・・。とっても面白くて、一気読み。ラストもよかった。大好きなものがあるって幸せなことだね。「文庫本」買いです2015/05/06