内容説明
ここにとりあげたヘンリー・ジェイムズはアメリカとヨーロッパをまたにかけて活躍した先駆者的な国際人である。現代人は彼の業績をつぶさに検討し、彼が何を語り、何を呈示し、何を示唆しようとしているかを理解する必要がある。彼の示唆しているものを素直に汲みとり、その教訓に身をゆだねて行動するときに現代人は今までの自分とは違った新しい国際人になった自分を見出すことができるだろう。彼が現代人に示唆しているものを理解し、それを汲みとり、その立場を超えた次元の認識と行動に到達することができたときに、現代社会に異文化間の相互理解という新しい現実が実現されることになる。そのための絶好の素材として本書を企画したのが著者の意図である。
目次
第1章 異文化への対応
第2章 『情熱の巡礼』
第3章 「マダム・ド・モーヴ」
第4章 『国際エピソード』
第5章 『デェイジー・ミラー』
第6章 『アメリカ人』
第7章 『ヨーロッパ人』
第8章 『ある貴婦人の肖像』
第9章 『使者たち』
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