内容説明
国内外の多くの遺物を詳細に調査した「技術史学」研究の第一人者である著者による「金石文」入門の第二弾。古代以来の刻銘技術を具体的に解説しその精神性までを解明。今日まで残された文字が持つ美しさの謎に迫った画期的な書。
目次
第1章 文字を刻むこころと技術(美しい文字を求めて;金石文学は情報伝達学 ほか)
第2章 中国伝統の文字の技術「浚い彫り」(甲骨文字の刻銘技術―浚い彫りの始まり;浚い彫りの伝統 ほか)
第3章 「流れの文化」が育てた日本上代の「毛彫り」―法隆寺金堂釈迦三尊・同薬師座像両光背銘の刻銘時期をめぐって(飛鳥奈良時代の毛彫り刻銘技術;毛彫り刻銘技術の進化論 ほか)
第4章 日本の梵鐘銘―美しい文字を求めて(栄山寺鐘銘の技術とその撰・書者について;西本願寺鐘銘の陽文―失われた技術の復権 ほか)
第5章 文字の技術とその分類(書くこと、彫ること;金石文学における文字の技術の分類 ほか)
著者等紹介
鈴木勉[スズキツトム]
1949年、横須賀生まれ、早稲田大学理工学部卒。工芸文化研究所理事長。橿原考古学研究所共同研究員。早稲田大学大学院文学研究科非常勤講師(金石学特論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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