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PHP文芸文庫
変わらざるもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 604p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569676869
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

戦後混乱期のミュンヘン。私立探偵グンターのもとに、「夫の死亡を確認して」と女性が訪れる。直後、依頼人本人との連絡も途絶え……

内容説明

一九四九年ミュンヘン。戦後、誰もが新たな一歩を模索していた。ベルンハルト・グンターは、ベルリンを離れホテルの経営をしていたが、探偵稼業を再開することに決めた。そんな彼のもとに、夫の安否確認をお願いしたい、と一人の女性が訪れる。簡単な失踪人捜しに思えたが、敗戦と分断を経たドイツに、簡単なことなど何ひとつありはしなかった―。グンターは何者かに拉致され、思わぬ事件に巻きこまれるが…。

著者等紹介

カー,フィリップ[カー,フィリップ][Kerr,Philip]
1956年、エディンバラ生まれ。1989年、『偽りの街』にてデビュー。別名義(P.B.カー)によるファンタジー「ランプの精シリーズ」など、一定の分野にとらわれない傑作を次々と発表。2009年には、グンター・シリーズの6作目にあたる“If The Dead Rise Not”が、CWA(英国推理作家協会)のヒストリカル・ダガー賞を受賞

柳沢伸洋[ヤナギサワノブヒロ]
1963年、神奈川県生まれ。立教大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

23
 フィリップ・カー、流石に実力派。にくい構成に鮮やかな謎解き。戦後間もないミュンヘンやウイーンの見事な描写。ただ、作品の大きな要素となっているナチスドイツも遠くなった感が強い。2、30年前まではもう少しリアリティを持っていた気がする。だが、プーチンがウクライナをナチス呼ばわりするのはともかく、欧州でナチは死んでいないようなので、改めて考えるのにも良い本かも。多少古さは感じるが、面白いことは間違いない。2022/06/15

CCC

10
グンターが還ってきた!(解説より) 帰ってこないほうが主人公にとっては幸せだったかもしれないけれど、ナチ狩り話は面白かった。続刊も続々出ているらしいが、今後もこの調子で酷い目に遭い続けるのだろうか……。2017/06/22

hit4papa

9
『偽りの街』から始まるベルリン三部作の主人公ベルンハルト・グンターが活躍する新シリーズです。ナチスの戦犯狩りがおこなわれているドイツを背景に、ユダヤ人の復讐部隊やCIAが暗躍する壮大なスケールの謎解きミステリとなっています。一見、無関係に思われる出来事が、すべてジグソーパズルのピースになっていて、クライマックスでは、完成したパズルを前に思わず唸ってしまいます。歴史小説としても楽しめる贅沢な作品といえるでしょう。

k.kishida

6
ナチと私立探偵という珍しい設定のミステリー。グンターシリーズを前にも読んだことがあるような気がしていましたが調べてみたら勘違いでした。何というかミステリーとしてよりもノンフィクション的な読み方をしてしまいました、知らなかったことが色々。例えば、ナチの残党が南米に逃れたということは知っていましたが、その逃亡の手助けをカソリック協会が組織的に行なっていたとか、ユダヤ人の私的復讐部隊が組織的にドイツ人捕虜の大量殺人を行なっていたとか。ちょっと色々勉強してみたいと思わされた知的刺激を受けたミステリーでした。2017/07/06

takao

6
ベルリン三部作の続編。 物語の前半部分と後半部分が繋がったところから加速します。 でもラストでグンターをハメタ奴らはどうなったのか⁇ 続編、静かなる炎に期待です(^^)2017/01/29

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