出版社内容情報
新造艦受け取りのためイギリスの地に立った秋山真之。学生時代の盟友・南方熊楠と再会する。一方、朝鮮ではきな臭さが漂いはじめ……。
明治26年、秋山真之は日本海軍がアームストロング社から購入した軍艦、「吉野」を受け取りに行く回航員となり、イギリスに旅立った。大英博物館を訪れた真之は、そこで意外な人物と再会する。その男の名は南方熊楠。真之とは8年ぶりの再会であった。熊楠は、19歳で日本を離れ、白人の強烈な人種差別に屈せず戦い続け、貧困の中、様々な研究に没頭していたのだ。馬小屋に住む小汚い東洋人・南方熊楠の論文は、世界一流の科学誌『ネイチャー』に掲載され、ヨーロッパの知の頂点・イギリス学会で一躍有名になり、大英博物館の正規会員にまで推薦されるまでになったのだが……激動の明治時代初期、それは後の傑物たちが頭角を現し始める時代でもあった──強大な力を持つ西洋列強諸国と対峙せざるを得ない状況で、その力を発揮し始める若者たちを描く明治の青春群像!! 大好評文庫版、待望の第六巻!!
●第七十七號◇固陋(ころう)
●第七十八號◇敬天愛人
●第七十九號◇再会
●第八十號◇尊厳
●第八十一號◇行試
●第八十二號◇杞憂(きゆう)
●第八十三號◇壮士
●第八十四號◇人乃天(ひとすなわちてん)
●第八十五號◇谷干城(たにたてき)
●第八十六號◇キーパーソン
●第八十七號◇シベリア単騎横断
●第八十八號◇東洋三和
●第八十九號◇暗殺
●第九十號◇画策
●第九十一號◇再会
●第九十二號◇輔国安民
●第九十三號◇折衝
内容説明
明治26年、秋山真之は、日本海軍がアームストロング社から購入した軍艦、「吉野」を受け取りに行く回航員となり、イギリスに旅立った。大英博物館を訪れた真之は、知友・南方熊楠と8年ぶりの再会を果たす。熊楠は、19歳で日本を離れ、白人の強烈な人種差別に屈せず戦い続け、貧困の中、様々な研究に没頭していた。真之たちは、異なる分野でのお互いの勝利を祈り、杯を交わすのだった。
著者等紹介
江川達也[エガワタツヤ]
1961年3月8日名古屋市生まれ。1983年3月愛知教育大学数学科卒。1983年4月名古屋市立東陵中学校数学科講師。1983年9月本宮プロダクションアシスタント。1984年3月『BE FREE!』(コミックモーニング/講談社)で漫画家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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