講談社+α新書<br> イスラム聖戦テロの脅威―日本はジハード主義と闘えるのか

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講談社+α新書
イスラム聖戦テロの脅威―日本はジハード主義と闘えるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 276p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062729017
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0231

出版社内容情報

イスラム過激派の勢力拡大に日本はどう立ち向かうのか? 外事警察の司令塔による情勢分析。佐藤優、高橋和夫、福田和也各氏絶賛!イスラム過激派の勢力拡大に日本はどう立ち向かうのか?
外事警察の司令塔による情勢分析。
佐藤優、高橋和夫、福田和也各氏絶賛!

各界の第一人者を驚嘆させた『グローバル・ジハード』を、最新情報によって全面改定新書化!

「日本に対外インテリジェンス機関を設け、テロ対策を行うことは非現実的。本書はその理由を適切に指摘した」 佐藤優氏――佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」Vol.054(2015年2月13日号)読書ノート

「松本氏の議論は、テロリズムが市民社会に突きつける究極の問いである」 高橋和夫氏――東京新聞2009年1月11日付書評

「豊富な事例の提示も含めて、現在、日本語で読める本のなかで間違いなくベストと言い切れる本」 福田和也氏――「福田和也の闘う時評」週刊新潮2008年12月25日号

「悪夢が始まる」――〈イスラム国〉の日本攻撃宣言(二〇一五年一月)は記憶に新しい。
 そもそも〈アルカイダ〉も、かねて日本への攻撃を明言している。彼らの主敵・米国と緊密な関係を結び、西側経済の一極を占めるわが国は格好のターゲットだ。公共交通機関やインフラ施設、大規模イベントは守るのが難しいし、メディアや国際機関、米軍基地、多国籍企業なども狙われてきた。
 日本の「ムスリム」(イスラム教徒)コミュニティは新しく小規模であることを、安心材料とする見方もある。しかし、〇四年鉄道テロの舞台スペインでは、ムスリムの大多数が一九九〇年以降に入ってきた。
 テロリストは想定外を突く。オリンピック招致とサミットで活気づく〇五年七月のロンドンは、同時多発自爆テロに襲われた。その直前、政府は脅威評価を下げており、ロンドン警視総監やMI5(英国保安庁)長官もテロ抑え込みに自信を表明していた。
「ジハード」(聖戦)主義者にとっては、仲間以外は殺してよい。アルカイダ・イデオロギーの「ゴッドファーザー」サイイド・クトゥブによれば、わが国も滅ぼすべき「ジャーヒリーヤ」(無道無明世界)である。(「はじめに――日本の悪夢」より)

はじめに──日本の悪夢
第一部 ジハード主義の思想と行動
第一章 ジハード主義思想の形成
第二章 ジハード主義思想の展開
第三章 ジハード主義者の世界観
第二部 グローバル・ジハードの姿
第一章 アルカイダとグローバル・ジハード運動
第二章 アルカイダの姿
第三章 グローバル・ジハードへの参入
第三部 グローバル・ジハードとの闘い
第一章 国際テロの性質と敵の姿
第二章 聖戦テロと闘うための組織
第三章 聖戦テロと闘うための手法
おわりに──テロ対策の想像力
関連年表
参考文献


松本 光弘[マツモト ミツヒロ]
著・文・その他

内容説明

外事警察の司令塔による情勢分析!各界の第一人者を驚嘆させた『グローバル・ジハード』。最新情報による全面改訂新書化!!

目次

第1部 ジハード主義の思想と行動(ジハード主義思想の形成;ジハード主義思想の展開;ジハード主義者の世界観)
第2部 グローバル・ジハードの姿(アルカイダとグローバル・ジハード運動;アルカイダの姿;グローバル・ジハードへの参入)
第3部 グローバル・ジハードとの闘い(国際テロの性質と敵の姿;聖戦テロと闘うための組織;聖戦テロと闘うための手法)

著者等紹介

松本光弘[マツモトミツヒロ]
1961年生まれ。東京大学法学部卒、ハーバード大学公共政策学修士(MPP)。1983年警察庁入庁後、都道府県警察や本庁、防衛庁、在英大使館などに勤務。2015年8月から警察庁外事情報部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

30
日本はテロにおいて無防備か。本書によると日本警察の網の張り方は世界最先端を行く対テロシステムになっているそうだ。国際テロは国家の統治性に対する挑戦であり、軍隊同士による戦争抑止の定義を一新した。安全保障対策に含まれたテロは国家が脅威を受ける一つ地位を得てしまった。ピラミッド型からネットワーク型組織によるテロの危険を認識すれば、事後対策から事前予防が求められる。その時情報収集とその活用のために法の見直しが必要となる。本書は、我々の心がけとイスラムテロの歴史と心理を提示する。東京五輪前に何度も読みたい一冊。2015/12/07

seer78

7
警察庁外事情報部長による本書はアルカイダその他のテロ組織・犯罪集団についての実務家ならではの地に足着いた分析。「ジハード主義(武闘派イスラム主義)」が、1970年代の揺籃期から、ソ連のアフガン侵攻やイラン・イラク戦争など激動の80年代を経て、9・11につながる流れがよく分かる。ビンラディンらにその思想的根拠を与えた過去のイスラームイデオローグにも触れられている。中盤、「聖戦テロ」組織の詳細な分析が圧巻。先進国にとって相手とするに難敵である理由が納得できる。テロ対策がテーマの後半、盗聴をめぐる議論が刺激的。2015/11/10

讃壽鐵朗

3
かなり専門的な本で、興味本位に読むことは出来ない2015/12/27

かみゅ

1
惜しい本。後半の自由と安全のジレンマの問題は、具体例も交えて書かれており、とてもわかりやすく知的好奇心をそそる。だが、前半部のジハード主義の系譜や歴史は詳細だが、体系的でなく、脈絡なく違う話が始まるので読むのがしんどい。作者が下手なのか編集がダメなのか……。もう1つは、出典が不明な部分が多い。遠い外国の普段知り得ないような事実については、真偽を確かめるのが難しい。だからこそ、反証可能性を担保するためにも、出典を書いて欲しかった。これらの点を留保すれば良本だと思う。何も伝わってこない筆者の謎の図解はご愛敬2017/02/05

くらーく

1
日本でも覚悟はしておくべき。でも、テロ活動はしにくいとは思うけど。2016/07/10

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