PHP文庫<br> 「日本型うつ病社会」の構造―心理学者が見た停滞する日本の現状と未来

電子版価格
¥699
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

PHP文庫
「日本型うつ病社会」の構造―心理学者が見た停滞する日本の現状と未来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569672489
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

出版社内容情報

経済成長を人間の心理から問うた警世の書。

経済成長だけを思い描いて疾走してきた日本社会。その結果として現れた近年の閉塞感。病める日本を心理学の側面から分析した警世の書。

いま多くの日本人は経済的に苦しみ、それに呼応し心の病も深刻化している。なぜ心の病が増えているのか。なぜ、そのような状況を生むことになったのか。本書で著者は、その原因を明らかにしようと試みている。

▼本書の底本が書かれたのは2003年である。当時は構造改革の真っ只中。長引く不況で失業者は400万人を超え、経営苦を理由に自殺する経営者が急増していた。その当時と現在の日本人の「経済と心理の関係」は基本的に変わっていない、と著者は指摘する。

▼では、なぜいま日本人の多くが閉塞感を感じているのだろうか。著者は、急激な構造改革、不況による閉塞感が、もともと「うつ気質」の日本人の「心」に影響し、日本的な人間関係や社会性の崩壊を生み出していると言う。つまり、「うつ気質」の日本人に、改革や経済成長を求めてきたこと。そのこと自体に無理があったのだと言うわけである。

▼心理学の視点から現代日本に警鐘を鳴らす1冊。

●文庫版まえがき 
●まえがき 
●プロローグ 
●第一章 心の病にかかっている日本人 
●第二章 高度経済成長で日本人が失ったもの 
●第三章 日本人の心理を無視した景気回復政策 
●第四章 うつ病社会を生きる人々 
●第五章 変化をどう受け止めるか 
●第六章 日本の活路 
●エピローグ 
●あとがき 
●文庫版あとがき 
●注および引用文献  

内容説明

いま多くの日本人は経済的に苦しみ、それに呼応し心の病も深刻化している。本書の底本が書かれたのは2003年だが、当時と現在の日本人の「経済と心理の関係」は基本的に変わっていない、と著者は指摘する。急激な改革、不況による閉塞感が、もともと「うつ気質」の日本人の「心」に影響し、日本的な社会性や人間関係の崩壊を生み出していると言うのだ。心理学の視点から現代日本に警鐘を鳴らす1冊。

目次

プロローグ
第1章 心の病にかかっている日本人
第2章 高度経済成長で日本人が失ったもの
第3章 日本人の心理を無視した景気回復政策
第4章 うつ病社会を生きる人々
第5章 変化をどう受け止めるか
第6章 日本の活路
エピローグ

著者等紹介

加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学准研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所准研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PPP

0
★☆☆☆☆途中断念。2014/09/25

hana

0
なるほどな〜と共感できる部分は所多々あるけれど、自分の調子が良い時は気に留めないだろうな。いい気になっている時に読み直そう。 2012/04/02

Hideki Maeda

0
とても有意義であった。 いま日本で起こっていること、現状と未来がわかった気がする。 日本人が今やるべきこと、これからやるべきことがわかる。 暗い現実から明るい未来へシフトするであろうか。 このまま突き進めば没落するであろう。まさにパラダイムシフトが大事である。本当に向かうべきはどこなのかを考える。 そういう意味では正しく変化するのである。 現代の考え方がいかに表面的であるか、本質的ではないことがわかる。 大切なことはもっと根深いところにある。 今の日本人に大切なことは、この著書のあとがきにある。2023/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/619845
  • ご注意事項