出版社内容情報
宮沢賢治の代表的3作品を読みやすく楽しむ。
賢治の最晩年に成立し、賢治童話の代表作というべき3編を、読みやすい字で一冊にした愛蔵版。鑑賞:さだまさし、解説:澤口たまみ。
「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」といえば、教科書でよく採用されていた「注文の多い料理店」と並んで、賢治童話でもとくに有名な作品である。しかしその知名度に比べ、この3作品をしっかり読み通すのは、なかなか難しい。多出する科学用語、独特の方言、しばしば見られる原稿の脱落……。賢治が晩年まで病床で推敲を重ね、没後に遺族や研究者の手で草稿をもとに検討され、世に出たものだからだ。
▼本書では、あくまで初めて賢治童話に触れる人たちを対象に、大きな字で本文を組み、見開きごとに難しい言葉には註を付け、旧かな遣いを改めるなどして読みやすいように工夫した。解説は岩手大学農学部卒の絵本作家・澤口たまみ氏、鑑賞としてさだまさし氏に寄稿していただき、それぞれの立場から3作品をふまえた「賢治の世界へのいざない」を綴っていただいた。
▼PHP文庫オリジナル編集。巻末付録に宮沢賢治のわかりやすい略年譜付き。
●銀河鉄道の夜
●風の又三郎
●セロ弾きのゴーシュ
●解説 ――「こころの切符」をあなたのもとへ(澤口たまみ)
●鑑賞 ――わたくしといふ現象(さだまさし)
●宮沢賢治・略年譜
内容説明
『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『セロ弾きのゴーシュ』は、賢治童話でもとくに有名な作品である。しかし、幻想的で豊かなイメージにあふれている一方、賢治がそれぞれの物語に込めたメッセージを汲み取るのは難しい。本書はそんな三作品を組みあわせ、大きな字、豊富なふりがなと註記によって、楽しく読みやすいように工夫した。
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
詩人・童話作家・農業指導者・教育者。明治29年(1896)8月27日、現・岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)卒業。22歳ごろ初めて童話を書き、以後、創作と農業指導に献身する。昭和8年(1933)9月21日没。その独特の魅力あふれる作品群によって没後評価が高まり、国民的作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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