出版社内容情報
著者の発想法がわかる箴言集、待望の文庫化。
つねに近未来の姿を予見してきた著者の「時代を見る目」の核心を、『知価革命』『組織の盛衰』などの代表作から集めた、初の箴言集。
一九七五年、現役通産官僚が描いた近未来小説『油断!』で華々しく作家デビューをした堺屋太一。その後、『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『先見後顧』などの未来小説や評論等を通じ、次々と時代や歴史を独特の視点から、政治、経済、経営、組織、日本人の特性を鋭く見つめ、発信してきた。
▼特に『知価革命』は、工業社会が終焉を迎え、知恵に価値を見出す時代が来ることを予見し、大ベストセラーになった。本書では、著者の作品群のなかから、「これぞ堺屋太一の見方」という箇所を抜粋、著者にとっての初めての箴言集である。
▼「インフレは経済問題だが、デフレは社会問題だ」「組織人は組織の利益を社会の利益と錯覚する」「知価の価格は主観的な気分と判断によって変動する」「統計の数字で実感を否定すべきではない」「大きな政府は強い官僚を、小さな政府は弱い官僚を生む」など、発表から時を経ても、指摘の鋭さに錆は見えない。時代を見る指針となる一冊。
●人と人生 A Parson and Life
●日本と日本人 Japan and Japanese peaple
●経営と経済 Management and Economy
●組織 Organizations
●知恵と知価 Wisdom and Knowledge value
●情報と文化 Information and Culture
●国家と政治 A Nation and Politics
●倫理と美意識 Morals and Noble-mindedness
●あとがきにかえて ――世界の人々に「目から鱗」(田勢康弘)
●出典一覧
内容説明
1975年、通産省(現経済産業省)時代に、近未来社会を描いた小説『油断!』で作家デビュー。翌年には、「団塊」という言葉を一気に世に広めた小説『団塊の世代』を著わした堺屋太一。その後も、工業社会が終焉し、「知価社会」がおとずれることを予言した『知価革命』など、常にその作品において次代を鋭く予見してきた。本書は、その代表作から、時代の読み方、予見の手法を集めた、著者初の箴言集である。
目次
人と人生
日本と日本人
経営と経済
組織
知恵と知価
情報と文化
国家と政治
倫理と美意識
著者等紹介
堺屋太一[サカイヤタイチ]
1935年大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業とともに通産省(現経済産業省)に入る。日本万国博覧会を企画し、開催を実現する。1978年通産省を退官、執筆・評論活動に入る。1998年7月より2000年12月まで国務大臣経済企画庁長官を務める。現在、上海万博顧問、東京大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
ふみりな
koichi uchida
聡吉
痛快、晴れ女!
-
- 和書
- 宿命 講談社文庫