出版社内容情報
敗者の視点から、関ヶ原合戦を読み解く一冊。
戦国の総決算――関ヶ原合戦。石田三成、毛利輝元、真田昌幸、直江兼続ら、敗者たちの勝算と誤算をそれぞれの視点から描いた歴史読み物。
慶長3年(1598)8月、絶対的な権力をふるった豊臣秀吉が没すると、豊臣政権ナンバー2の徳川家康が天下取りに動き出した!
▼その野望を阻むべく立ちあがった石田三成は大谷吉継、安国寺恵瓊と謀り、毛利、上杉を軸にする「反徳川連合」の結成に動く。
▼「百二十一万石の毛利家と、百二十万石の上杉家が力を合わせれば、二百五十六万石の徳川家相手に互角の戦いができまするな」(本文より)
▼それは、成算のある企てだった。しかし、慶長5年(1600)9月、「戦国時代の総決算」ともいうべき関ヶ原合戦は徳川方の勝利に終わり、「反徳川連合」はあっけなく潰えてしまった。いったい、何が、どこで狂ったのか?
▼本書は、徳川家康と敵対する側に立った12人――石田三成を筆頭に、立花宗茂、毛利秀元、真田昌幸、直江兼続、島左近など――を取り上げ、「理想」「野望」「義理」「保身」「打算」が渦巻くドラマを通して、敗者たちの思いと運命の変転を描いた一冊である。
●第一章 謀将 ――石田三成
●第二章 起つか退くか ――大谷吉継
●第三章 大合戦の手筈整う ――安国寺恵瓊
●第四章 総大将の出陣 ――毛利輝元
●第五章 徳川勢を追撃せず ――上杉景勝
●第六章 大津攻めの無策 ――立花宗茂
●第七章 敵の主力を阻む ――真田昌幸
●第八章 大合戦の開幕 ――島左近
●第九章 西軍の勝機 ――宇喜多秀家
●第十章 南宮山の別働隊 ――毛利秀元
●第十一章 崩れる西軍 ――小西行長
●第十二章 智将の最後の戦い ――直江兼続
内容説明
徳川家康につくか、それとも敵対するか…。全国の武士を二分して行なわれた戦国時代の総決算―関ヶ原の戦い。「徳川の天下取りを阻む」という難題に立ち向かった石田三成、毛利輝元、大谷吉継、真田昌幸、直江兼続ら12人はいかなる勝算をたて、それがどこで狂ったのか。「理想」「野望」「義理」「保身」「打算」が渦巻くドラマを通して、敗者たちの思いと運命の変転を描き出した一冊。
目次
謀将―石田三成
起つか退くか―大谷吉継
大合戦の手筈整う―安国寺恵瓊
総大将の出陣―毛利輝元
徳川勢を追撃せず―上杉景勝
大津攻めの無策―立花宗茂
敵の主力を阻む―真田昌幸
大合戦の開幕―島左近
西軍の勝機―宇喜多秀家
南宮山の別働隊―毛利秀元
崩れる西軍―小西行長
智将の最後の戦い―直江兼続
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。1979年、東京大学大学院国史学博士課程を修了。現在、明治学院大学教授。日本古代史を専攻し、歴史哲学的視野を用いた日本の思想・文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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