内容説明
時代とともに季節感が薄れてきていると言われる。しかし今の日本でも、春・夏・秋・冬、いたる所で季節を感じることはできる。本書は、旅の思索家である著者が、十六の地方を訪ねる。「見果てぬ吉野」「空知川の岸辺」「まぼろしの隠岐」「宮島の秋」「冬の日の伊良湖岬」…。それぞれの地に行き、季節に接し、歴史をたどり、人に思いを馳せ、人生を考える名紀行。
目次
プロローグ 夕暮れを見に行く
春(蘆花への遠くて近い旅(東京・世田谷)
見果てぬ吉野(奈良・吉野山) ほか)
夏(華厳の滝(栃木・日光、奥日光)
柳川に柳しだるる…(福岡・柳川) ほか)
秋(伏見の詩情(京都・伏見、深草)
柳生の里(奈良・柳生) ほか)
冬(モラエスの徳島(徳島・眉山)
冬の日の伊良湖岬(愛知・渥美半島) ほか)
再訪―こころの旅(越後の山里(新潟・越後関川、金丸)
「那古井」の宿(熊本・小天温泉) ほか)
著者等紹介
森本哲郎[モリモトテツロウ]
1925年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院社会学科修了。朝日新聞東京本社入社、学芸部次長、朝日新聞編集委員を経て、1976年退社。以後、評論、著述に専念。1988~1992年、東京女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
4
昔の人が日本八景というものを取り上げていたことから、十六景ということで著者が訪ねた場所を振り返ってみて、その場所にちなんだ作家の作品論や俳句あるいは短歌などについての随想・思索などを提供してくれます。あまり有名でない場所たとえば蘆花公園・太田道灌の墓の場所なども取り上げられていて新鮮な感じがしました。2013/06/11
Masa03
0
つくづく、エッセイはわからん。。。 日本の、著者が選んだ十六景を旅して書いたエッセイ。 ごめんなさい。エッセイの良さが全くわからない人間なので、評価のしようがないです。。。 個人的に合わなかったので星2.5ですが、エッセイ好きな人だと違う評価になるのかもしれません。。。2014/12/04