内容説明
20世紀まで、国の政治を司っていたのは、ほとんどの場合その国の君主だった。乱暴な言い方をすれば、その国の歴史=皇帝・王様の歴史であり、それらを紡げば世界史がおぼろげにわかるともいえる。本書は、世界史上重要な役割を果たした皇帝・王様80人にスポットを当て、彼らの事績を紹介した人物伝。淫行に耽って国を私物化した暴君から世界屈指の賢帝まで、面白エピソードが満載。文庫書き下ろし。
目次
第1章 西洋古代の「皇帝・王様」たち
第2章 東洋古代の「皇帝・王様」たち
第3章 西洋中世の「皇帝・王様」たち
第4章 東洋中世の「皇帝・王様」たち
第5章 西洋近世の「皇帝・王様」たち
第6章 東洋近世の「皇帝・王様」たち
著者等紹介
島崎晋[シマザキススム]
1963年、東京に生まれる。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務をへて、出版社で歴史雑誌の編集に携わる。現在はフリーライターとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェルナーの日記
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歴史上の”皇帝・王様”たち70人を取り上げている。その中で自分が一番興味を持った人物は”アメンヘテプ4世”で、別名を”アクエンアテン”という。彼は、歴史上はじめて一神教のアテン神を祀った人物である。精神分析学で著名なフロイトは、エジプト考古学にも造詣が深くアクエンアテンについての考察を述べている。フロイトによれば、アクエンアテンには兄がおり、その名をトトメスといった。このトトメスがエジプトから脱出し、ユダヤ教を立ち上げた人物モーゼとしている。どこまで信憑性があるかは判断できないが、時代的には符合している。2018/09/30