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PHP文庫
特攻隊員たちへの鎮魂歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569668468
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0131

出版社内容情報

『今日われ生きてあり』シリーズ、ここに完結!

祖国に殉じて散った特攻の若者たちの“真実の姿”を、ひたすら書き続けて二十二年――。『今日われ生きてあり』シリーズ、ここに完結!

太平洋戦争末期、“いのち”を完全燃焼させて一閃の光芒を放ち、敵艦に体当たり突撃した特別攻撃隊の若者たちがいた。たとえ生きていた歳月は僅かであっても、その若者たちは戦争という絶望的な境涯のなか、自らの人生を、いのちの尊厳を見事に結晶化させている。

▼本書は、そんな祖国に殉じて散った彼らの“真実の姿”をひたすら書き続けて二十二年、自らも飛行兵として従軍体験をもつ著者が、全精魂をこめて綴った『今日われ生きてあり』シリーズの完結編である。

▼「日本が見えない」「滑空飛行戦隊のゆくえ」「われ真珠湾上空にあり」「ノコギリ伍長の奮戦」「十七歳の魚雷特攻」など、特攻隊員たちへのレクイエムとして最後の十一話を明かすとともに、現代日本人が忘れつつある「純粋な心で生きることの大切さ」や「戦争と人生、祖国とは何か」について強く訴えかける。

▼特攻隊員極秘の勤務必携書――『と号空中勤務必携』など、著者の秘蔵資料も多数収録!

【今日われ生きてあり・最後の十一話】 
●第一話 日本が見えない 
●第二話 滑空飛行戦隊のゆくえ 
●第三話 最後のキャッチ・ボール 
●第四話 ノコギリ伍長の奮戦 
●第五話 われ真珠湾上空にあり 
●第六話 空の神兵 
●第七話 さらば 愛(いと)しの吾子(わこ)よ 
●第八話 海の騎士道 
●第九話 沖縄戦最後の特攻 
●第十話 十七歳の魚雷特攻 
●第十一話 特攻、その後 
●エピローグ 魂(こん)よ還(かえ)れ  【秘蔵資料】 
●舞台劇で見る特攻 
●特攻隊員極秘の勤務必携書 ――『と号空中勤務必携』 
●知覧での出撃準備マニュアル ――『振武隊指導及出撃準備要領』 
●飛行兵必携 ――『空中勤務者の嗜』 
●軍人勅諭 
●戦陣訓

内容説明

祖国に殉じて散った特攻の若者たちの“真実の姿”をひたすら書き続けて二十二年―。本書は、自らも飛行兵として従軍体験をもつ著者が、全精魂をこめて綴った『今日われ生きてあり』シリーズの完結編である。「日本が見えない」「滑空飛行戦隊のゆくえ」「ノコギリ伍長の奮戦」など、特攻隊員たちへの鎮魂歌として最後の十一話を明かす。『と号空中勤務必携』といった著者の秘蔵資料も多数収録。

目次

今日われ生きてあり・最後の十一話(日本が見えない;滑空飛行戦隊のゆくえ;最後のキャッチ・ボール;ノコギリ伍長の奮戦;われ真珠湾上空にあり ほか)
秘蔵資料(舞台劇で見る特攻;特攻隊員極秘の勤務必携書―『と号空中勤務必携』;知覧での出撃準備マニュアル―『振武隊指導及出撃準備要領』;飛行兵必携―『空中勤務者の嗜』;軍人勅諭 ほか)

著者等紹介

神坂次郎[コウサカジロウ]
1927年、和歌山市に生まれる。1943年、東京陸軍航空学校(甲種)入校。戦後、劇団俳優座演出部など演劇関係を転々とするもやがて帰郷。以来、土木技師として建設業に身を置く。1958年、『鬼打ち猿丸』で大衆文学賞を受賞。1982年、第2回日本文藝大賞を受賞。1983年、『今日われ生きてあり』の第1作を「歴史と人物」に発表。文化庁の地域文化功労表彰。1985年、『今日われ生きてあり』を刊行。その印税にて知覧の特攻兵舎跡に灯篭を建立。1991年、前進座の舞台劇『今日われ生きてあり』初演。1992年、皇太子殿下熊野行啓に際し自著『熊野御幸』を御進講。1994年、知覧特攻平和公園に神坂次郎文学碑が建立。1998年、日本ペンクラブ理事。2000年、「歴史街道」に『今日われ生きてあり』の連載を再会。2002年、「南方熊楠賞」を受賞。文化庁長官表彰(芸術部門)。2003年、『特攻―還らざる若者たちへの鎮魂歌』を刊行。2003年、「長谷川伸賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

134
著者の4部作の最終編です。この巻も特攻に行った一人一人の個人としての家族の様子や生活あるいは考えなどが掲載されており、涙を禁じざるを得ません。舞台で行った「今日われ生きてあり」の写真なども掲載されているし、また軍人勅諭というものも収められています。いかに精神教育あるいは改造を行ってきたかがよくわかります。2016/03/22

yoshida

109
特攻。敗色濃い大東亜戦争で戦死を前提とし採用された攻撃方法。もはや作戦ではない。しかし、民族の絶滅の危機にあった日本では採用せざるを得なかった。本作では前半で散華された英霊のエピソードを描き、後半では「戦陣訓」や「軍人勅諭」等を掲載。私は戦争を賛美するつもりはない。戦争などやりたくない。しかし、相手があり自国の主権が脅かされる場合、外交の最終形態として採用せねばならない場合はある。散華された英霊も、誰も死にたくはなかった。ただ、大切な人々と郷里を守る気持ちが根底にあったと思う。様々な方々に読まれて欲しい。2021/03/28

あすぴ

3
太平洋戦争中にお国の為に自分の命を特攻という手段で救おうとした若者達の姿を淡々と描写している。当時の若者は薄々敗戦の予感を感じながらも、本当に国の為に命を捧げる事を本望としていた。残された家族の為少しでも日本に有利な状況を作る為に…3時間位で読破。当時の若者の気概を少しでも学びたいと思います。2012/08/18

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