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長宗我部盛親―大坂の陣に散った悲運の名将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569668338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

再起を賭け大坂の陣に挑んだ悲運の名将の生涯。

四国の覇者・長宗我部元親の四男であり、家督を継いだ盛親。関ヶ原で敗れるも、再起を賭けて大坂の陣に挑んだ悲運の名将の生涯を描く。

「関ヶ原の無念、今こそはらす!」――。

▼四国の覇者・長宗我部元親の四男、長我宗部盛親。長兄が戦死し二人の兄を差し置いて土佐二十二万石の跡継ぎとなった盛親は、父と共に朝鮮出兵などに参加、合戦の経験を積む。そんな中、父・元親が死去、翌年に関ヶ原の戦いがおこる。

▼西軍に組することとなった盛親は、六千五百の軍勢を率いて出陣する。しかし前方に布陣した吉川勢の裏切りで、十分な戦闘を行うことなく敗走、さらに戦後処理によって、一介の浪人に貶められてしまう。

▼ところが不遇をかこつ彼に、ひとりの密使がある要請を告げにくる。「東西手切れの場合、ぜひ大坂城に入城してもらいたい」。

▼要請を受けた盛親のもとに次々と駆けつける土佐の旧臣たち。こうして多くの男たちの野望をのせて、戦国最後の戦いの幕があがるのだった。

▼たった一度の敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて大坂の陣に挑む歴史人物小説。

▼文庫書き下ろし。

●第一章 土佐の若武者 
●第二章 戦雲動く 
●第三章 土佐二十二万石の賭け 
●第四章 戦乱の機運、再び 
●第五章 大坂の陣

内容説明

「関ヶ原の無念、今こそはらす!」―。四国の覇者・長宗我部元親の跡を継いだ盛親。土佐二十二万石の命運を背負い、関ヶ原の戦いに臨むが、毛利勢の内応によって、なすすべもなく敗走、一介の浪人に落ちてしまう。髀肉の嘆をかこつ盛親。そんな彼のもとにひとりの密使がある要請を告げにきた…。敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて最後の戦いに挑む歴史人物小説。

著者等紹介

二宮隆雄[ニノミヤタカオ]
作家。1946年、愛知県に生まれる。立教大学経済学部を卒業。1990年、「疾風伝」で「小説現代」新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIKETOM

6
超絶不運の人。父の死により土佐の君主の地位を継いだのがなんと1599年。内政も外交も固まらないうちに翌年関ケ原。家康に内通の使者を送るも西軍に阻まれ家康まで届かず。関ケ原では、何を思ったか戦場を見下ろす山の反対斜面に布陣→戦況が全くわからず。山頂には裏切り者の毛利がいて身動きがとれず。結局、戦闘行為を全くしないままに敗走→領地を失う。超絶不運&オマヌケだね。大阪夏の陣では藤堂高虎軍に対して圧勝しせめてもの鬱憤晴らしは出来たが、汚名返上まで出来たかどうかは微妙。結論、あのタイミングで死んだ元親が悪い。2023/08/31

maito/まいと

4
司馬遼太郎の小説を読んでも、この人物はもう少し生まれる時期が変わっていたなら・・・と思わずにはいられない。四国の雄・元親の子として生まれながら、数多の悲劇の中で家督を継ぎ、そして何もせずに領地を失い、最後の最後で華々しい戦を繰り広げる・・・フィクションでこんな展開作ろうと思っても、できすぎすぎて作れないわ(涙)盛親のような、己の生きる場所を失ってしまった漢たちが、当時の日本にはあふれていたんだろう、そんな切ない事実も忘れてはいけないのだと思う。2009/05/15

BIN

1
四国の覇者、長宗我部元親の後継者である長宗我部盛親を描いた作品。関が原の戦いでは戦に参戦もできずに、結局内蔵助のせいで領地没収されるという悲しい武将。最後は武士として華々しく散れて満足に行けたんだろうなあと思う。元親は晩年耄碌したのかと思っていたが、後継者の選択は間違ってなかったな。2014/01/30

ビタミン

1
★★★☆☆2010/01/01

ura2wa

0
運はものすごく大事だ。そして、チャンスを逃さずに決断することもすごい大事。2012/09/30

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