出版社内容情報
再起を賭け大坂の陣に挑んだ悲運の名将の生涯。
四国の覇者・長宗我部元親の四男であり、家督を継いだ盛親。関ヶ原で敗れるも、再起を賭けて大坂の陣に挑んだ悲運の名将の生涯を描く。
「関ヶ原の無念、今こそはらす!」――。
▼四国の覇者・長宗我部元親の四男、長我宗部盛親。長兄が戦死し二人の兄を差し置いて土佐二十二万石の跡継ぎとなった盛親は、父と共に朝鮮出兵などに参加、合戦の経験を積む。そんな中、父・元親が死去、翌年に関ヶ原の戦いがおこる。
▼西軍に組することとなった盛親は、六千五百の軍勢を率いて出陣する。しかし前方に布陣した吉川勢の裏切りで、十分な戦闘を行うことなく敗走、さらに戦後処理によって、一介の浪人に貶められてしまう。
▼ところが不遇をかこつ彼に、ひとりの密使がある要請を告げにくる。「東西手切れの場合、ぜひ大坂城に入城してもらいたい」。
▼要請を受けた盛親のもとに次々と駆けつける土佐の旧臣たち。こうして多くの男たちの野望をのせて、戦国最後の戦いの幕があがるのだった。
▼たった一度の敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて大坂の陣に挑む歴史人物小説。
▼文庫書き下ろし。
●第一章 土佐の若武者
●第二章 戦雲動く
●第三章 土佐二十二万石の賭け
●第四章 戦乱の機運、再び
●第五章 大坂の陣
内容説明
「関ヶ原の無念、今こそはらす!」―。四国の覇者・長宗我部元親の跡を継いだ盛親。土佐二十二万石の命運を背負い、関ヶ原の戦いに臨むが、毛利勢の内応によって、なすすべもなく敗走、一介の浪人に落ちてしまう。髀肉の嘆をかこつ盛親。そんな彼のもとにひとりの密使がある要請を告げにきた…。敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて最後の戦いに挑む歴史人物小説。
著者等紹介
二宮隆雄[ニノミヤタカオ]
作家。1946年、愛知県に生まれる。立教大学経済学部を卒業。1990年、「疾風伝」で「小説現代」新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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