出版社内容情報
春秋末期、晋で活躍した趙毋?の生涯を描く。
中国春秋末期の晋国。「四卿」がしのぎを削る中、趙氏の総領に抜擢された趙毋?(ちょうむじゅつ)が活躍する様子を描いた力作長編小説。
中国春秋末期。かつて春秋五覇の一国として隆盛を誇った晋は、趙・韓・魏・知・范・中行という六勢力の微妙な均衡のもとに成り立っていた。
▼その頃、六卿のひとつである趙氏では、当主である趙鞅(ちょうおう)によって次期総領を決めるための試験が行われた。厳しい課題に脱落者が出る中、選ばれたのは異民族の婢の子である趙毋?(ちょうむじゅつ)であった。
▼期せずして六卿の力関係に変化が起きようとしていた。趙・韓・魏・知ら四氏と范・中行の二氏との間に対立軸が生まれたのだ。そんな中、趙氏を罠に嵌めようとする范・中行氏。ところが趙
●第一章 総領(そうりょう)
●第二章 六卿(りくけい)
●第三章 冥家(めいか)と衛国(えいこく)
●第四章 知氏(ちし)
●第五章 分裂(ぶんれつ)と刺客(しかく)
内容説明
中国春秋末期。かつて春秋五覇の一国として隆盛を誇った晋は、六つの勢力の微妙な均衡のもとに成り立っていた。六卿のひとつ、趙氏の総領に抜擢された〓〓(むじゅつ)(襄子)は、勢力を拡大すべく父とともに様々な策略をめぐらす。やがて六卿が四卿になる中、趙氏は残りの三氏と対決の時を迎える。押し寄せる連合軍を前に〓〓(むじゅつ)に勝算はあるのか?晋陽において大逆転を演じた趙〓〓(むじゅつ)とその時代を描いた力作長編。
著者等紹介
塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年、倉敷市生まれ。同志社大学卒業。日本写真印刷(株)勤務のかたわらイラストレーターとしても活躍後、’96年『霍去病』(河出書房新社)を発表して注目を浴びる。以後、『白起』(同)、『呂后』(講談社)と意欲作を放つ。現在、塚本邦雄創刊歌誌『玲瓏』の発行人も兼務し、『短歌研究』(短歌研究社)、『短歌往来』(ながらみ書房)に連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 「自信がない」という価値