PHP文庫<br> 栗林忠道―硫黄島の死闘を指揮した名将

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栗林忠道―硫黄島の死闘を指揮した名将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569667430
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報

硫黄島の死闘を指揮した栗林忠道中将の生涯。

太平洋戦争屈指の激戦、硫黄島の戦いを指揮した栗林忠道中将。自軍の3倍の米軍を相手に、徹底的な持久戦を行なった名将の実像に迫る。

太平洋戦争屈指の激闘だった硫黄島をめぐる日米の戦い――。

▼米国はB-29による東京爆撃の中継基地として硫黄島を欲し、日本は予想される本土決戦を少しでも遅らせるため、この島を死守する必要に迫られた。

▼しかし硫黄島は火山島であり、いたる所で硫黄ガスが噴出し、満足に飲み水すら確保できない場所――。そんな悪条件ばかりの孤立無援の島で守備隊の将兵を鼓舞し、米軍の猛攻に死力を尽くして立ち向かった日本側指揮官、それが栗林忠道中将である。

▼彼は、それまで日本軍の伝統だった“水際撃滅”の戦術を放棄し、硫黄島全体に巨大な地下要塞を造りあげ“徹底的な持久戦”で挑んだ。そして自軍の3倍を超える圧倒的兵力の米軍に対して、ガダルカナル戦を遥かに上回る大損害を与えて米国民を震撼させた。

▼戦後60年を経た今なお、太平洋戦争中、日本陸軍で“最も優秀な指揮官”として日米双方から高く評価される名将の実像に迫る。

▼文庫書き下ろし。

●第一章 迎撃準備 
●第二章 サイパン陥落の報、入る 
●第三章 方針の徹底 
●第四章 戦況 
●第五章 顔ぶれ揃う 
●第六章 上陸作戦前夜 
●第七章 上陸作戦 
●第八章 激戦続く 
●第九章 死闘 
●第十章 第3海兵師団の投入 
●第十一章 大本営への電報 
●第十二章 最終段階   

内容説明

太平洋戦争屈指の激戦だった硫黄島をめぐる戦い―。米軍の進撃を阻止し、少しでも本土決戦を遅らせるため死力を尽くして戦った日本側の指揮官、それが栗林忠道中将である。兵力・物量ともに圧倒的有利な米軍に対して彼は“徹底的な持久戦”を挑み、最期の最期まで大打撃を与え続けた。今なお日米双方から“最も優秀な指揮官”として高く評価される名将の戦いを克明に描く。

目次

迎撃準備
サイパン陥落の報、入る
方針の徹底
戦況
顔ぶれ揃う
上陸作戦前夜
上陸作戦
激戦続く
死闘
第3海兵師団の投入
大本営への電報
最終段階

著者等紹介

柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年、愛知県生まれ。1965年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

43
硫黄島での戦闘の様子を、アメリカの視点も交えて書かれたもの。一番知りたい栗林中将の最期は、生き残りが少ないから内容が薄いのが残念。仕方がない。とくに目新しい話はなかった。どの本を読んでも、栗林中将は素晴らしかったなと思ってしまう。2015/09/03

金吾

23
○栗林中将のすごさがよく伝わります。合理的思考を伴う信念と信頼する部下の招聘を含む準備、兵からの信頼が事前の予想を大きく上回る戦果を挙げたように感じました。上司の見本とも思いました。2024/06/12

aponchan

20
あまり好きでは無い陸軍物に好き嫌いは良くないと思い、硫黄島絡みの一冊として読了。何となくの栗林中将イメージとは大きく掛け離れ、陸軍軍人の名将を知って、惜しい人物を亡くした戦争だったと思った。今の官僚が頭の硬い人たちの集まりでないことを願います。2022/11/01

MIKETOM

12
本書は栗林の来歴などを出来る限りカットし、いきなり硫黄島の守備陣形固めから入っていて(どんな陣形かはみなさんご存知の通り)読んでて退屈することがない。そして米軍上陸のあたりから凄まじい戦闘が展開されるのは読み応えあり。10キロ爆弾を背負って敵戦車の下腹に潜り込み自爆したりとか。日本側はほとんどが戦死だったが米軍側も想像を絶する死傷者とのこと。始まれば確実に死ぬという戦闘をするのはどういう心境なんだろう。物資や人的追加補給もなく、圧倒的な物量の差をこれだけ埋めた栗林と兵士たちの果敢さにはただただ頭が下がる。2019/06/13

たけ

6
映画の硫黄島からの手紙が好きで、その流れで手に取った本でした。栗林中将が硫黄島に赴任する所から始まるので硫黄島の戦いが最初から最後までわかりやすく描かれています。映画では悲劇的な部分が強調されていますが、この本では日本軍の組織的な攻撃や奮闘ぶりが書かれて、日本側だけではなくアメリカ側にしてもいかに壮絶な戦いであったか分かります。これがフィクションではなくたった70年ほど前にあった出来事なのかと思うと恐ろしいと思う反面、散っていった方々に本当に頭が下がる想いです。2020/12/21

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