出版社内容情報
女たちの迷宮、大奥の実態を描くエピソード集。
徳川政権を陰で支えた大奥の仕組み、出世争いなど、女たちの間で繰り広げられたドラマや事件の数々を、興味深いエピソードとともに描く。
江戸城大奥は、この世とは別のワンダーランドだった。
▼ひとりの将軍のために数百人の女たちがかしずく「大奥」は、江戸城本丸の半分以上を占める巨大空間で、御台所が暮らす御殿には百以上の部屋があり、迷宮のようだったと言われる。年間経費が今なら二百億円とも言われる大奥で、女たちはどんな暮らしをしていたのだろうか。
▼「大奥の制度はいつできたのか」「どんな年中行事があったのか」「大奥での出世の条件とはどんなことか」「将軍に指名された女はどうしたのか」「本当に『宇治の間』に亡霊が出たのか」「なぜ毒殺未遂事件が起きたのか」「どんな『いじめ』があったのか」など、華やかで不可思議な53話のエピソードから、徳川政権を陰で支えた「大奥」の真相に迫る。
▼たびたびドラマ化される「大奥」制作担当者の必読書でもあると言われる本書には、教科書には出てこない歴史の裏話が満載で、江戸時代、そして徳川将軍家の入門書としてもオススメ。
●第一章 大奥誕生の謎
●第二章 女たちの暮らしの謎
●第三章 側室と「玉の輿」の謎
●第四章 大奥事件の謎
●第五章 女の花園の謎
●徳川将軍家略系図
●「江戸城大奥」関連略年表
内容説明
ひとりの将軍のために数百人の美女たちがかしずく「大奥」は、江戸城本丸の半分以上を占める巨大空間だった。御台所が暮らす御殿には百以上の部屋があり、迷宮のようだったと言われる。年間経費が今なら二百億円とも言われる大奥で、女たちはどのような暮らしをしていたのだろうか?華やかで不可思議なエピソードの数々から、徳川政権を支えた大奥の真相に迫る。
目次
第1章 大奥誕生の謎(初期の大奥はどうなっていたのか;大奥の制度はいつできたのか ほか)
第2章 女たちの暮らしの謎(奥女中は給料をもらっていたのか;どんなところで暮らしていたのか ほか)
第3章 側室と「玉の輿」の謎(将軍には何人の側室がいたのか;なぜ「御湯殿の子」といったのか ほか)
第4章 大奥事件の謎(御末はなぜ死体で発見されたのか;お満流の方の流産は謀略だったのか ほか)
第5章 女の花園の謎(娘たちはなぜ大奥奉公を望んだのか;大奥小説『偐紫田舎源氏』はなぜ売れたのか ほか)
著者等紹介
中江克己[ナカエカツミ]
1935年、函館生まれ。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。