出版社内容情報
「鬼」の系譜と聖者伝説の間にある謎に迫る。
摂政として推古天皇を助け、十七条憲法の制定、遣隋使の派遣など、国家としての体裁と大陸文化の移入に努めた聖徳太子の素顔に迫る。
摂政として推古天皇を補佐し、十七条憲法を制定し、遣隋使を派遣するなど、国家としての態勢を整え、大陸文化の移入に努めた聖徳太子……。われわれが描く聖徳太子のイメージは、仏教を重んじた清廉な政治家というのが一般的だ。それは、『日本書紀』のなかで、聖徳太子が「聖者」として扱われていることと無関係ではないだろう。
▼しかし、「聖者」として礼賛される一方で、日本の各所に「鬼」として祀られる聖徳太子が存在する。著者の聖徳太子に対する関心は、「聖者伝説」と「鬼伝説」という、一人の人物に真っ向から異なった二つの評価が存在しているところから出発している。はたして聖徳太子は「聖者」なのか「鬼」なのか!
▼これまでも、大化改新、壬申の乱、神武天皇、継体天皇、物部氏など古代史を彩る事件や人物の謎に、定説にとらわれることなく、大胆な発想で鋭く迫った著者の筆の切れ味は、本書でも多いに発揮されている。
▼古代史ファン垂涎の一冊。
●第1章 聖者伝説の裏側
●第2章 鬼としての聖徳太子
●第3章 法隆寺に封印された鬼ども
●第4章 祀られなかった祟る神の謎
●第5章 鬼の中宮天皇と法隆寺
内容説明
冠位十二階を定め、十七条憲法を制定し、遣隋使を派遣し大陸の先進文化の移入に努めるなど、国づくりに尽力した人。これが、一般的にわれわれが抱く聖徳太子のイメージである。しかし、その一方、各所で聖徳太子が「鬼」として祀られているのも事実である。いったい聖徳太子とは何者だったのか。気鋭の歴史作家がその実像に迫る、古代史ファン垂涎の一冊。
目次
第1章 聖者伝説の裏側(聖徳太子の“気味の悪さ”;聖徳太子=聖者伝説の誕生 ほか)
第2章 鬼としての聖徳太子(思いもよらぬ入鹿神社の聖徳太子;太子を祀る入鹿神社・入鹿を祀る法隆寺 ほか)
第3章 法隆寺に封印された鬼ども(法隆寺に漂う妖気;古代の鬼の二面性 ほか)
第4章 祀られなかった祟る神の謎(聖徳太子は朝敵だった;“法隆寺=鬼の寺説”の欠点 ほか)
第5章 鬼の中宮天皇と法隆寺(『日本書紀』にちりばめられた隠語の数々;“上宮”という隠語の謎 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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