出版社内容情報
混迷の現代に活かすべき「孟子の精神」とは。
王道政治・民意尊重を理念として掲げ、人と国のあるべき姿を追究した「孟子」。その深遠なる思想を現代に活かす方途を説いた珠玉の書。
王道政治・民意尊重を理念として掲げ、国と人のあるべき姿を追究した『孟子』――混沌とした時代を志高く生き抜くために、我々は今こそ「孟子の精神」にその指針を求める必要があるのではないか。
▼本書は、東洋学の泰斗として多くの敬仰者を持つ著者が、「性善説」に基づく仁義礼智の思想をわかりやすく解説した講話録である。
▼人間の一番大事な要素は、明るさ、勇気、愛する心であることを説いた「人間としての徳性」、思いやりの精神で周囲に接していけば(恕)、自身も進歩向上していく(仁)ことを説いた「恕を強めて仁を行う」、大いなる理想に向かうこと(敬)も大切だが、もっと大切なのは恥じる心を養うこと(恥)であると説いた「敬と恥」、本当に優れた人物は、指導者がいなくても自ら興ることを説いた「猶興の士」……など、良心・良識を重んじ、敢然と生きることの大切さを披瀝している。
▼己を磨き、心を高める智恵を学べる「先哲講座」。
●第1章 父と子、そして教育
●第2章 終末論と『孟子』の背景
●第3章 『孟子』尽心章句を読む
内容説明
王道政治・民意尊重を理念として掲げ、国と人のあるべき姿を追究した『孟子』―混沌とした時代を志高く生き抜くために、我々は今こそ「孟子の精神」にその指針を求める必要がある。本書は、陽明学の泰斗が、人間の徳性、“恕”を強めて“仁”を行う、猶興の士など、「性善説」に基づく仁義礼智の思想をわかりやすく解説。良心・良識を重んじ、敢然と生きることの大切さを披瀝した講話録である。
目次
第1章 父と子、そして教育(父子の間は善を責めず;名宰相・謝安の子弟教育;人間としての「徳性」 ほか)
第2章 終末論と『孟子』の背景(静かなる終末論;「救世主」待望論議;曲学阿世の由来 ほか)
第3章 『孟子』尽心章句を読む(「尽心」の偉大なる真意;「正の順受」こそ正命;「恕」を強めて行い、「仁」を求むる ほか)
著者等紹介
安岡正篤[ヤスオカマサヒロ]
明治31年、大阪府に生まれる。東京大学法学部卒業。「東洋思想研究所」「国維会」「日本農士学校」「篤農協会」等を設立。また、戦後は「全国師友協会」「新日本協議会」等をつくり、政財界の精神的支柱として多くの敬仰者を持った。全国師友協会会長、松下政経塾相談役を歴任。昭和58年12月逝去
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感想・レビュー
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Yuma Usui
吟遊
大先生
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