PHP文庫<br> 源平合戦・戦場の教訓―勝者と敗者、何が明暗を分けたのか

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源平合戦・戦場の教訓―勝者と敗者、何が明暗を分けたのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 195p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569662664
  • NDC分類 210.39
  • Cコード C0121

出版社内容情報

源平合戦の主要な戦いから勝敗の機微を学ぶ!

石橋山の合戦から一ノ谷・屋島・壇ノ浦まで――源平争乱の主要な合戦を取り上げ、勝敗の分岐点を鋭く解き明かした歴史読み物の力作!

『平家物語』などの軍記物により後世に伝わった源平合戦は、ともすれば紋切り型の合戦譚と考えられがちだ。つまり勝者と敗者の差が戦う前から歴然であり、今さら検討しても新しい解釈は出ないだろうと見られてしまう。ところが実際に古戦場を歩き、複数の資料を比較しつつ考察すると、様々な「戦場の教訓」を見出すことができる。

▼たとえば、源頼朝の惨敗に終わる石橋山の合戦は、敗北後の勢力の再集結にこそ源氏方の真骨頂があった。また水鳥の羽音に驚いて平氏が敗走したという富士川の合戦は、じつは大軍を派した平氏方の「大戦略の欠如」にこそ真の敗因があった。さらに壇ノ浦の合戦において敗北寸前だった源氏方の逆転を許したのは、やはり平氏方が内包する問題点だったのだ。

▼本書は、保元・平治の乱から頼朝の奥州征伐までの源平争乱期の23の戦いについて、「勝者と敗者の方程式」というべき教訓・知恵をズバリ読み解いた好著である。

▼文庫書き下ろし。

●第1章 平氏の支配確立 
●第2章 源頼朝の挙兵 
●第3章 木曾義仲の挙兵 
●第4章 源義経の戦歴 
●第5章 頼朝の天下確立 

内容説明

『平家物語』などの軍記物により後世に伝わった源平合戦は、ともすれば紋切り型の合戦譚と考えられがちだ。だが、本当に平氏に勝ち目はなかったのか、また両者の明暗を分けたものは何かと検討していくと、新たな解釈や教訓を導き出すことができる。世界の戦史に詳しい著者ならではの視点で、23の合戦を選び、戦いの経過とその戦場における教訓をわかりやすく解説した好著。

目次

第1章 平氏の支配確立(保元の乱―夜襲案を退けた上皇方の根本的ミス;平治の乱―平清盛の優れた判断能力が勝因)
第2章 源頼朝の挙兵(宇治の戦い―決起してからの手順があまりにお粗末;頼朝挙兵―「勝ち易き」を叩いた平凡な勝利 ほか)
第3章 木曽義仲の挙兵(市原の戦い―情報戦と優れた幕僚の大切さ;金砂城の戦い―勢いに乗った戦略の勝利 ほか)
第4章 源義経の戦歴(宇治川の戦い―六〇倍の敵を迎えた勇将の悲劇;三草山の夜襲―奇跡的な成功を許した平氏側のお粗末 ほか)
第5章 頼朝の天下確立(衣川の戦い―「中世のスターリン」頼朝の冷徹な戦略;奥州征伐―軍事的才覚より政治的才覚が天下を制す)

著者等紹介

柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年、愛知県生まれ。1965年、慶応義塾大学法学部政治学科卒。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る。著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

冬至楼均

1
割と無視されがちな義仲の戦いが詳しくてよかった。指揮官としては義経以上に評価しているらしいが、賛同できる。2015/09/15

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