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伊庭八郎―遊撃隊隊長 戊辰戦争に散った伝説の剣士

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569662060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戊辰の役で幕府に殉じた伝説の剣士の物語。

「伊庭の麒麟児」の異名をとった幕末有数の剣客・伊庭八郎。幕軍として戊辰戦争を見事に戦い抜き、北の地に散った隻腕の美剣士の物語。

伊庭八郎秀穎――戊辰戦争において、薩軍の隊長に「幕軍さすがに伊庭八郎あり」と言わしめたほどの、幕末有数の剣客である。本書は、遊撃隊隊長として戊辰戦争を戦い抜き、26歳という若さで北の地に散った「隻腕の剣士」の物語である。

▼下谷御徒町にある「心形刀流伊庭道場」の養嗣子・八郎は、「伊庭の小天狗」の異名をとる白皙長身の美貌の剣士。その才により、21歳という若さで講武所剣術方から奥詰衆(将軍の親衛隊)に抜擢される。政情不安のなか、やがて奥詰衆は「幕府遊撃隊」として再編され、八郎は遊撃隊を率いて鳥羽伏見の戦いに出陣。この戦いで胸に被弾するが奇跡的に助かる。江戸に戻った八郎ら遊撃隊士は、脱藩した請西藩主・林忠崇らと新遊撃隊を組織し箱根の戦いへ。激戦のなか、今度は左手を切断する重傷を負う。だが八郎の持ち前の闘志は決して衰えない。榎本武揚らとともに北の地・奥州へと向かうのであった。

▼文庫書き下ろし長編小説。

●将軍上洛 
●遊撃隊結成 
●見返り柳 
●大政奉還 
●鳥羽・伏見戦 
●臣らが微吏 
●箱根三枚橋 
●御家人桜 
●幽鬼の刺客 
●血涙五稜郭 
●東京は夏

内容説明

下谷御徒町「心形刀流伊庭道場」の養嗣子・八郎は、「伊庭の小天狗」の異名をとる白皙長身の天才剣士。その才により21歳の若さで奥詰衆(将軍の親衛隊)に抜擢される。政情不安のなか、奥詰衆は「幕府遊撃隊」として再編され、八郎は隊を率いて鳥羽伏見に出陣。胸部に被弾するが奇跡的に助かり、箱根の戦いでは左手を失う。だが持ち前の闘志は衰えず最後の砦・箱館に向かうのであった。

著者等紹介

野村敏雄[ノムラトシオ]
1926年、東京都生まれ。明治学院大学英文科卒業。教師、雑誌記者、劇団文芸部員などを経て作家となる。日本文芸家協会会員。2001年、第36回長谷川伸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

34
読んでみて思ったのは、どちらかと言う新撰組を追っかけてる分、徳川側を読んではいるのだけど、徳川の中側の本はあまり読んでない。そーやって読んでみると、伊庭八郎は中側で、政情に翻弄されつつも…前半はどこかのんびり。後半は一気に目が覚めたような強さを見せる。全体的に爽やかすぎる友情と戦の描写の軽さがちょっと…物足りないのだけど、伊庭八郎とは、どんな人生を走り抜けたのか?このぐらいが知るには良いのかも?2017/03/19

小雀✡ずーっと積読減強化月……

22
新選組関連から『幕府側』からの流れは概ね理解しているつもりだが、『幕府内』つまり極、幕府の中心に近い辺りからの戊辰戦争を読んでみたいと思っていた。『伊庭の小天狗』の呼称がどうにも独り歩きしている感があったが、隻腕になってからの八郎が鋭く強かった。小稲サン、カッコ良過ぎて泣ける。鎌吉サン、八郎の最期を看取ってくれてありがとう! 土方サンがチョイチョイ良い感じて出演w 大鳥圭介のヘッポコぶりは描かれてなかったが、人見勝太郎の『釜サンも陸の上の河童だねぇ』が印象に残った。 2018/11/06

玉野ゆうき

2
名前と函館で死んだ事は知っていましたが、どの様な人物か知らなかったので読んでみました。 江戸城無血開城の後の房総半島の様子や、小田原藩の裏切りなど混沌とした当時の様子が描かれています。 箱根で片腕を失った後、戦いを降りる事も出来ただろうに…。 2020/06/13

樹。

2
エピソード箇条書きな印象は有れど、政治の動静と合わせての描写でさらっと読めるので人物伝としては有り…なのかな? 小田原で腕を喪ってから、函館入りするまでの怒涛の人生が余りにもサラッとなので逆に清々しさすら…(笑) 個人的には小稲のエピソードが情も何も無い印象で残念。盛り上げどころだろうに…。2019/05/07

keshikun

1
幕臣の剣術指南や将軍警護などを務める奥詰衆から派生した剣豪の集まった幕臣の集団、遊撃隊。幕末はいろんな集団が群生しているが、遊撃隊が有象無象に落ちなかったのはやはり片腕の美男子伊庭八郎の存在感が大きかったからと解釈。諏訪隼之助の執拗な気味悪さや小稲の献身さなどのフィクション感もあるにはあるが、横浜からイギリス商船で函館入りしたことや、田村銀之助との交流や林忠崇への助力嘆願など史実としての面白みもあった。2017/04/27

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