出版社内容情報
戊辰の役で幕府に殉じた伝説の剣士の物語。
「伊庭の麒麟児」の異名をとった幕末有数の剣客・伊庭八郎。幕軍として戊辰戦争を見事に戦い抜き、北の地に散った隻腕の美剣士の物語。
伊庭八郎秀穎――戊辰戦争において、薩軍の隊長に「幕軍さすがに伊庭八郎あり」と言わしめたほどの、幕末有数の剣客である。本書は、遊撃隊隊長として戊辰戦争を戦い抜き、26歳という若さで北の地に散った「隻腕の剣士」の物語である。
▼下谷御徒町にある「心形刀流伊庭道場」の養嗣子・八郎は、「伊庭の小天狗」の異名をとる白皙長身の美貌の剣士。その才により、21歳という若さで講武所剣術方から奥詰衆(将軍の親衛隊)に抜擢される。政情不安のなか、やがて奥詰衆は「幕府遊撃隊」として再編され、八郎は遊撃隊を率いて鳥羽伏見の戦いに出陣。この戦いで胸に被弾するが奇跡的に助かる。江戸に戻った八郎ら遊撃隊士は、脱藩した請西藩主・林忠崇らと新遊撃隊を組織し箱根の戦いへ。激戦のなか、今度は左手を切断する重傷を負う。だが八郎の持ち前の闘志は決して衰えない。榎本武揚らとともに北の地・奥州へと向かうのであった。
▼文庫書き下ろし長編小説。
●将軍上洛
●遊撃隊結成
●見返り柳
●大政奉還
●鳥羽・伏見戦
●臣らが微吏
●箱根三枚橋
●御家人桜
●幽鬼の刺客
●血涙五稜郭
●東京は夏
内容説明
下谷御徒町「心形刀流伊庭道場」の養嗣子・八郎は、「伊庭の小天狗」の異名をとる白皙長身の天才剣士。その才により21歳の若さで奥詰衆(将軍の親衛隊)に抜擢される。政情不安のなか、奥詰衆は「幕府遊撃隊」として再編され、八郎は隊を率いて鳥羽伏見に出陣。胸部に被弾するが奇跡的に助かり、箱根の戦いでは左手を失う。だが持ち前の闘志は衰えず最後の砦・箱館に向かうのであった。
著者等紹介
野村敏雄[ノムラトシオ]
1926年、東京都生まれ。明治学院大学英文科卒業。教師、雑誌記者、劇団文芸部員などを経て作家となる。日本文芸家協会会員。2001年、第36回長谷川伸賞受賞
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感想・レビュー
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り こ む ん
小雀✡ずーっと積読減強化月……
玉野ゆうき
樹。
keshikun