出版社内容情報
平成教養コンビ、「孫子」勝負の哲学を語る。
競争社会を生き残るヒントは「孫子」にあり! 勝つための方法を徹底的に追求した兵法の智恵を、当代随一の両教養人が熱く語り尽くす。
2500年を経ても、今なお、多くの人々に読み継がれる兵法書『孫子』。『孫子』が他の兵法書と異なり、後世の人々に大きな影響を与え続ける理由は、単なる戦争の技術にとどまらず、人間の心と行動を見据え、勝負の哲学にまで深められていることにある。
▼本書は、『孫子』に影響を受けてきた二人が、過去の戦争や現代の政治・経済を題材にとりながら、勝つための方法を徹底的に論じ合ったものである。
▼「すべての勝負はスピードが肝心」「部下をいたわりながらも、命令できるか」「情報収集に費用を惜しんではならない」など、二人が『孫子』から導き出した勝つための原理・原則は、読み手に多くのことを教えてくれる。
▼人生はいついかなる時も勝負だ。そして勝負である以上勝たねばならない。しかし、戦争が力押しだけでは勝てないように、人生もまた戦術なくして勝つことはできないのである。大競争時代を生き抜く上でぜひとも読んでおきたい一冊である。
[1]計篇
[2]作戦篇
[3]謀攻篇
[4]形篇
[5]勢篇
[6]虚実篇
[7]軍争篇
[8]九変篇
[9]行軍篇
[10]地形篇
[11]九地篇
[12]火攻篇
[13]用間篇
内容説明
『孫子』が長く読み継がれる理由、それは『孫子』が単なる兵法書にとどまらず、人々の心と行動を見すえ、勝負の哲学にまで高めていることにある。人の世は常に競争であり、勝負の連続だ。また勝負である以上、勝たねばならない。本書は、『孫子』に影響を受けた二人が、『孫子』の戦術をもとに、戦いに勝つための原理原則について熱く語りあった本である。競争社会で生き残る智恵が身につく一冊。
目次
計篇―戦う前になすべきこと、心がけるべきこと
作戦篇―最小の犠牲で最大の効果をあげる策の基本
謀攻篇―戦わずに勝つための手段
形篇―戦いのすがた
勢篇―「形」を「動」に転ずること
虚実篇―「実」で相手の「虚」を衝く
軍争篇―戦闘の心得
九変篇―逆説的発想の戦い方
行軍篇―布陣法および敵情察知法
地形篇―地形に応じた戦い方
久地篇―状況に応じた戦い方
火攻篇―火攻めの原則と方法
用間篇―情報活動
著者等紹介
谷沢永一[タニザワエイイチ]
関西大学名誉教授。文学博士。1929年、大阪市生まれ。57年、関西大学大学院博士課程修了。関西大学文学部教授を経て、91年、退職。サントリー学芸賞、大阪市民表彰文化功労賞、大阪文化賞受賞。専攻は日本近代文学、書誌学。評論家としても多方面で活躍
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年、山形県鶴岡市生まれ。55年、上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。同年、助手に任命される。また、同年、ドイツ・ミュンスター大学留学。58年、Dr.Phil.(哲学博士号)を受け、英国オックスフォード大学留学。60年、上智大学文学部英文科講師、助教授を経て教授となる。その間、ニュージャージー、ノースカロライナ、ミズーリ、ミシガン各州の6大学においてフルブライト招聘教授。94年、Dr.Phil.h.c.(名誉哲学博士号)を受ける。2001年、上智大学名誉教授に就任。学会役職に、日本英文学会理事・評議員を8期。政府委員関係では、国語審議会委員、大蔵省税制調査会特別委員、通産省産業構造審議委員会臨時委員。現在、イギリス国学協会会長、日本ビブリオフィル協会会長、日本財団理事など多数。1976年、第24回日本エッセイストクラブ賞受賞、86年、第1回正論大賞受賞
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